一昨日、小学校の生徒さん達が郷土館に勉強しに来ました。今回は、古い民具についての学習です。私は、10人ほどの生徒さんを担当し、古い民具について解説しました。私が子供の頃、どの農家も牛を飼っていて農耕用に使役していました。その農耕牛についても詳しく解説しました。その話を子供達は不思議そうに聞いていました。今の子供にとって、農耕牛は歴史の一つでしかないのでしょう。どの生徒さんも私が説明した内容をきちんとメモしていました。
手前は種田山頭火、向こう側は久保白船 江良碧松の作品など
郷土館では今、江良碧松,種田山頭火,久保白船の周防三羽ガラス展をしています。今日、江良碧松の5男さんと親戚の方々が展示を見るために来館されました。5男さんのお話では、碧松に厳しく農作業を躾けられたとのことです。私も、子供の頃に稲刈りや薪つくりなどを毎日手伝いました。昔の父親は厳しかったものです。昔の子供に比べて、今の子供は躾けが緩いように思います。
来館された江良碧松の5男さんとその親戚の方々他
展示されているのは、自由律俳句で周防三羽ガラスと呼ばれた、江良碧松,種田山頭火,久保白船に関わる作品などです。江良碧松の句が刻まれている三ヵ所の石の句碑の説明や、萩原井泉水が明治44に創刊した句集「層雲」の数冊も展示しています。江良碧松について、NHK放送で、タイトル「土と俳句・江良碧松の世界」として放送されています(昭和49年)。そのビデオがあれば、その映像もお見せしたいところです。残念ながら、そのビデオはありません。今日は、12名の方が来館されました。
自由律句集「層雲」 3ヵ所の石の句碑の説明 碧松に関わる本の一部
郷土館は今、外壁修繕工事中です。今日は、足場の仮設工事でした。そのため、車での出入りが不自由になりました。普通の自家用車ならば数台程度はOKなのですが、バスは工事が完了するまでは入れなくなります。館内で仕事をしていると、ゴリゴリとすごい音が響いてきます。2月中は騒音に囲まれます。建物を末永く安全に使えるようにするための大切な工事です。
足場を仮設した郷土館の煙突部と北壁部
↧
田布施町郷土館 江良碧松,種田山頭火,久保白船の周防三羽ガラス展を開催中
↧