田布施町の発明クラブ、前々回はジャイロの原理を学ぶためにペットボトルを輪切りにし回転させて空中を飛ばしました。ただ、投げて飛ばすだけだとフルフル回って、ストンと足元に落ちてしまいます。しかし、回転させると意外と遠くに飛んで行きます。
今回は、このジャイロの原理を応用して車を作りました。自転車のように車輪が二つだけの車です。普通ならばゴロリとすぐに倒れてしまいますが、ジャイロ効果で簡単には倒れないのです。
今年度最後の工作開始の挨拶(田布施農工高校)
今回の工作は、ほとんどが半田付けでした。私が初めて半田付けを習ったのは中学生の時でした。今は小学生のうちから習うようで、うらやましく感じました。その半田付けで一番難しかったのは、超小型スイッチへの電線の半田付けでした。メガネを持ってきていなかった私はよく見えず大変でした。しかし、四苦八苦している子供達の何人かをなんとか支援しました。
ジャイロカーの制作開始 難しい超小型スイッチへの半田付け
私の子供が小学生だった15年位前、ミニ四駆が流行りました。はめ込みするだけで、車が出来上がるのです。おそらく今の子供達もはめ込んで作ることが工作と思っているかも知れません。このため、今回の工作のように、削ったり,接着剤でくっつけたり,半田付けしたり,ネジを回したり,左右の重さを五感でバランスをとったりすることなどは、もしかして初めての経験だったかも知れません。半田付けのコテやホットボンドで指を軽くやけどした子供もいました。今の時代、五感で感じる工作はなかなか経験できません。貴重な体験です。
工作する子供達と支援する方々 熱心に教えている高校生
今回の工作は、小学低学年生にはちょっと難しかったように思いました。しかし、高校生達の何人かが工作を支援してくれました。昔は、年長の子供が年少の子供を教えるのは当たり前のことでした。子供達を支援した高校生達にも得るものがあったのではないかと思います。
さて、ほとんどの子供達はなんとか完成しました。しかし良くできたジャイロ―カーでも、倒れずに40cm進むのが精いっぱいでした。半田付けやホットポンドで熱い思いをして手作りした武骨な車ですが、市販のモデルカーを作るよりも得るものが多かったのではないでしょうか。
苦戦してやっと出来上がったジャイロカー
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田布施町 発明クラブ 今年度最後の工作(ジャイロカーの制作)
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