一年ほど前、ひっかり観音での伐採中に故障したチェーンソーを一年ぶりに修理しました。故障原因のCDIは入手済でしたが、代わりに購入していたチェーンソーが意外にもよく動くので、そのままにしていました。今回、時間が空いたため修理しました。修理すると言っても、CDIを交換するだけなのですが。
修理したチェーンソー CDIがある蓋部を外す 故障したCDIが見える
農機具は車と違って雨が降るような野外で乱暴に扱うことがあります。このため、CDIやキャブレターがよく故障します。これまで私が直した農機具のうち、CDIが故障したものは耕耘機TMA31,耕耘機TMA25,バインダー(稲刈機)です。発動機のようにCDIではない火花発火装置ではポイント間隔などを微妙に修理することで直すことができました。ところが、CDIが出回り始めると修理ではなく交換になってしまいました。私が20代の頃に乗っていたバイクCB50はポイント式でした。エンジンを分解しては修理していた頃が、今では懐かしく思い出されます。
故障したCDIと、交換する新しいCDI
故障したCDIのアース線などの電線を外し、エンジンに固定しているネジを外しました。そして、故障CDIを取り外しました。なお、プラグ類は古いものをそのまま使うため、これも外しました。入れ違いに、交換するCDIを取り付けます。
故障したCDIを外す 交換するCDIを取り付け ネジでエンジンに固定
標準的なガソリンエンジンは、永久磁石を使って火花を作り出しています。このエンジンもそうです。強力な磁石のため、緩くネジを締めると、磁石がCDIの鉄片にくっついてしまいました。0.2mm程度の隙間が空くようにCDIを固定します。なお、隙間が空きすぎると火花が弱くなりエンジンがかかりにくい症状が出ます。
磁石とCDIの鉄片の隙間が0.2mm程度になるようにCDIを固定
CDIを取り付け終わると、電線を元のように取り付けます。今回一番の難点はプラグです。交換したCDIにプラグを取り付けることがなかなかできませんでした。プラグのゴムが硬化していたためです。それでも、ベンチなどを使ってなんとかプラグを取り付けました。続いて、プラグから火花が出る事を確認しました。
最後に、混合ガソリンを入れて始動ロープを引きました。すると、何度か引いているうちにエンジンが元気よくかかりました。これで修理完了です。新たに購入したものと合わせて、2台のチェーンソーがあることになります。1台が故障しても代わりのチェーンソーがあるため、慌てなくてもよくなりました。
交換したCDIにプラグを取り付け プラグから火花が出る事を確認
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一年ほど前に故障したチェーンソーを修理
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