砂州のお地蔵様群を見た後、港に戻ることにしました。途中、広く長い湾に出てみました。今回は波が静かだったので、油石が波に洗われてゴロゴロ言う音が全く聞こえてきませんでした。耳を澄ませると、引き潮でコロコロ言う音がかすかに聞こえました。やはり、大波でないと音が大きく聞こえないようです。
西に港を見ながら、油石がぎっしりの湾を散策
八島に来ることはもう無いかもしれません。そのため、油石の中から一番平らで丸い石を選んで持ち帰ることにしました。海岸には丸い石がごろごろと無数にあるので、簡単に目的の石が見つかるかと思いました。しかし、なかなか見つかりません。しばらく探して一つ見つけました。丸くすべすべした触り心地の良い丸石です。八島の思い出が詰まったその丸石を、リュックの中に仕舞い込みました。
今回は静かな湾 港近くの蛭子神社 旧八島漁場組合の建物
今回は波が小さいため静かな海岸。その静かな海岸の堤防に沿って港に向かいました。港に付くと、トイレ休憩しました。そして、蛭子神社,旧八島漁業組合,八島唯一のお店などを経由して八島ふれあいセンターに向かいました。歩きながら、家のあちこちに描かれた漫画絵を鑑賞しました。
壁に書かれた鮮やかな漫画絵 八島唯一のお店で買物
八島ふれあいセンターの手前で、川口健二ミニ絵画館に寄りました。しかし、畳を入れ替えている職人さんだけが忙しそうに働いていました。管理人さんがいないため、ふれあいセンターからすぐに浄慶寺に向かいました。途中、曲がりくねった道に迷ってしまいました。その時、港でお話をした方に運良く出会い、道を教えていただきました。感謝!
瀬戸内海でよく見られる石垣の道を浄慶寺に向かう
瀬戸内海沿岸の多くの家は、潮風から家を守るため高い石垣に囲まれています。3月に探訪した上関町白井田なども狭い道と石垣に囲まれています。八島も同様に、先祖が組み上げた石垣がここかしこにありました。何百年もの時をかけて石垣を組み上げてきたのでしょう。その昔、各島には専門の石垣職人がいたそうです。八島にも、家を作るための石垣,棚田を作るための石垣,ため池を作るための石垣,港湾の石垣などを作る石垣職人がいたのではないでしょうか。
1ヶ月ぶりの浄慶寺、挨拶をした後本堂に上らせていただく