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Channel: 東京里山農業日誌
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裏山に進出してきた竹を伐採、竹から見た生存競争

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  なかなか梅雨が明けず、雨降りの毎日です。しかし、雨だからと言って家にこもってばかりはいられません。仕事場の郷土館に出かけてみたり、買い物に行ったり、雨でもできる農作業をたんたんとしています。今回、裏山斜面に進出してきた若い竹を伐採しました。去年までは竹が生えていなかったのに、いつの間にか竹が進出してきていたのです。気が付くのが遅れてしまいました。竹の子のうちに倒しておけば良かったのですが。

          裏山の斜面のあちこちに生えていた若い竹


 小雨が降る裏山の斜面に行き、ノコギリで次々に若い竹を伐採しました。今年生えた若い竹ですので、なんなく切ることができました。このまま放置していると、竹は硬くなってノコギリでも切りずらくなります。早いうちに切るに限ります。伐採した竹はこのまま放置して枯らします。そして、秋か冬に燃やすつもりです。なお、伐採中に蚊の大群に襲われてあちこちを刺されました。

  ノコギリを入れる      簡単に節を切断      次々に竹を伐採
  

 裏山斜面に竹の進出を許してしまったのには理由があります。去年、裏山の尾根にたくさんの竹が向こう側から進出してきました。しかし、その竹をそのまま放置して生えるままにしてしまったのです。それが良くなかったようです。今年は、尾根を越えて我家側の斜面に進出してきたのです。いい場所があると、竹が思ったのでしょう。

       裏山の尾根道に生えたたくさんの竹、この竹も残らず伐採


 ところで、進出してきた竹をよく観察すると、必ずしも進出に成功した竹ばかりではないことに気が付きます。竹の子のまま枯れたり、伸びた竹の子が曲がって枯れたり、伸びたまま枯れている竹の子がいくつありました。なぜ、これらの竹の子は枯れてしまったのでしょうか。

        まだ皮をかぶっている竹の子、もうすぐ竹に、でも伐採


 これらの竹の子は、人に例えるといわば冒険者なのでしょう。良い場所に出た竹の子だけが生き残っているようです。まるで、人間が新天地を求めて冒険しているのに似ているのです。竹に限らずすべての生き物は、常に勢力拡大を試みながら生きています。枯れた竹の子や生き残った竹の子を見ていると、生存競争や適者生存の厳しい現実を見る思いです。
 生き物としての人はどうなのでしょう。かけっこで一位を取りたい、いい学校に入りたい、いい会社に就職したい、良い伴侶と巡り合いたい、お金持ちになりたい、リーダーになりたい、人々の注目を浴びたい・・・・などの業は、生き物としての生存競争の現れではないかと思います。

   竹の子のまま枯死      途中で曲がり枯死     竹の子の上が枯死
  


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