このトランジスタラジオの修理のめどが立ったので、今回はこのラジオの清掃をしました。昭和30年代に製造されてから40年以上経過しています。筐体内部や表面に積年の汚れが付いています。その汚れをできる限り綺麗にすることにしました。
スピーカーを筐体から取り外す
まずは、筐体を洗うことにしました。その前に、筐体にネジで固定してあるスピーカーや端子類は洗えないため取り外します。筐体や裏蓋などを持って洗面台に行き、石鹸をつけた歯ブラシでごしごしと洗いました。表面には煙草のヤニや皮脂などが付いていますので、表面を傷めない程度の弱めの力でこすります。
ラジオ表面を石鹸でこする 内部も歯ブラシでごしごし洗う
なお、皮脂などが固くこびりついている場所はアルコールを使ってきれいにします。それでも取れない場合はキャブレタークリーナーを使って取り除きます。なお、キャブレタークリーナーはスポンジなどを溶かしてしまう場合があるため使用には注意が必要です。後は水できれいに石鹸を洗い流します。そして、洗濯バサミに挟んでぶら下げ、風通しの良い日陰に干します。日差しには当てません。
洗濯バサミに挟んでぶら下げ、涼しい所で自然乾燥
筐体を洗浄し終わると、今度はつまみ類を洗浄します。つまみ類は小さいので、落として紛失しないように注意します。これも石鹸を付けた歯ブラシできれいにします。やはり、皮脂類で取れないものはアルコールなどを使ってきれいにします。つまみ類は落とすと見失うので、皿の上に置いて自然乾燥します。日差しに当てると熱で変形する恐れがあるため、やはり風通しが良い日陰で自然乾燥します。
歯ブラシでこすり綺麗に 皿の上で自然乾燥
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古い松下製トランジスタラジオ AT-175Jの修理(6)
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