八王子に戻った次の日、我家の解体について最終打ち合わせを業者としました。最近は、壊した後の残渣の分類が厳しいそうで、家人が捨てるもの、業者が処分するものが細かく法律で決められているそうです。それらを含めて、最終確認をしました。
約20年以上住んだ我家、壊す日が近づくと少し寂しいものが
朝9時頃に解体業者関連の方が来たので、いろいろ確認をしました。特に、解体,撤去,そして移動しては困る物を一つ一つ確認しました。確認後、その旨の書付を張り付けました。解体しない物のほとんどは樹木,庭石,灯篭などです。駐車場や門も解体しないでそのまま使います。
撤去しないものに書付を貼る 解体しないものなど一つ一つ確認
解体,移動,撤去しないものなどを最終確認すると、家の中に入って解体工程や建築工程などを確認しました。明日から解体業者が入って我家は解体されますが、まだまだ使えそうな我家がなんとなく可哀そうな気持ちになります。そして、思い出がたくさん詰まっている我家、少しばかり残念な気持ちもします。
解体業者,建築業者と、今後のスケジュールについて最終確認
解体業者と建築業者が帰ると、家内と一緒に最後の我家を懐かしみながら歩き回りました。家内にとっては台所が惜しかったようです。特に、お気に入りのガスレンジ・電子レンジを手放さなければならないのは残念だったようです。とても狭いと思っていた台所、冷蔵庫,茶箪笥,米櫃などを撤去すると、なんとまあ広い台所だったこと。
明日には壊されてしまう台所に立つ家内
我家の外も見て回りました。今年は柿の生り年のため、柿の木には小さな青い実がたくさん生っていました。新しい家が建つ頃、美味しい柿の実が収穫できそうです。雨の日に大活躍したサンルーム。我家に引っ越してきた当時あったた縁側を撤去して、新たにこのサンルームを取り付けました。とても役に立ちました。
青々とした柿の木、晩秋に収穫 雨の日などに活躍したサンルーム
冬は私の昼寝場所
玄関や門は、この家が建てられた当時に流行したデザインです。今となっては古めかしく少しばかり時代を感じさせる石板を張り付けたり積んだりしたデザインです。このデザインがこの団地の標準だったようです。しかし、今となっては我家がこの付近で一番古い家となってしまいました。
石板を張った古い形式の玄関 石板を積み上げたデザインの門構え
家の外に行って我家を振り返ってみました。我家を取り囲むように大谷石の石垣が並んでいます。残念ながら、八王子市の条例でこの大谷石の上部二段を取り壊さなければなりません。我家は東南角地にあるのですが、その角地の大谷石は大きく傷んでいます。その理由は、息子が長年にわたってこの石垣に向かって野球のボールを投げつけたからです。この野球の投球練習のせいで、大谷石の表面が一部はがれ落ちています。
長年息子の投げつけたボールで、一部はがれ落ちた大谷石の石垣
我家を見終わるとユギの畑に行ってみました。四か月ぶりの田畑です。この田んぼ、10年以上にわたって大学生に田植えや稲刈りを、そして小学生達にも田植えや稲刈りを教えました。また私の職場の同僚を呼んだこともありました。またこの田んぼで収穫したお米が、高校生と共に全国大会で優勝したこともありました。思い出深いこの田んぼを懐かしく見渡しました。
その後、畑から一旦我家に戻ってユギの仲間から小麦粉を受けとりました。ありがたいことです。去年の秋に種まきし,麦踏みし,草取りして栽培した貴重な小麦で作った小麦粉です。明日には壊されるガランとした我家で、その仲間と一時間ばかり談笑しました。
思い出がいっぱいの田畑 受け取った貴重な小麦粉
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東京八王子に滞在,家の建て替えほか (2)
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