田布施西小学校の放課後学習「西の寺子屋」の支援を数年前からしています。これまで、石臼、亥の子、土器作り、お寺巡り、藍染め体験などの支援をしました。今回は織物の体験です。枠に段ボールを使った最も簡単な織物です。1年生の子供でも織物の仕組みが分かります。
指導者の方々に織り方を 織り方を覚える指導者の方々 小学生に織り方の説明
西の寺子屋の子供は、1年生から6年生の30人位です。これだけ多くの子供達を数人の指導者が最初から教えるのは大変です。そのため最初、子供達が来る前に西の寺子屋の指導者の方々に織り方を教えました。そして、織り方を覚えた指導者が、各担当グループの子供達を教えいただくようにしました。私は各グループを回りながらその支援することにしました。
段ボールを使った織物の開始 最初は慣れず織物がはかどらず
織物体験の最初に、田布施町の織物の歴史を少し説明しました。田布施町に今住んでいる住民のほとんどは、かつて田布施町が織物の町で、さらに染め物が盛んであったこと、さらに綿を栽培していたり藍を育てていたことを知りません。その名残として郷土館に糸車や織機がわずかに残されているにすぎません。今回は説明だけでなく本物の綿を見せたり、その綿から種を取ってみせたり、種を取った綿を使って糸車で糸を紡いで見せました。
最初戸惑っていた子供達も、慣れるとだんだん早く織れるようになる
子供達は最初、慣れないせいかだいぶ戸惑っているようでした。桜祭り、フリーマーケットなどでは1対1で指導できるので教えやすいのですが、1対複数では教えるのも楽ではありません。しかし、30分ほどすれば、経糸に交互に横糸を張ることに慣れてきたようです。子供達は、だんだん早くしかも綺麗に織れるようになっていきました。
少しずつ織物の形ができる 途中で色を変えてみることも体験
16:30が織物体験の終了時間だったのですが、ほとんどの子は織物が完成できませんでした。それでも、終了時間ぎりぎりまで織物に奮闘する子供達でした。途中で放り出したり、他の遊びを始めたり、他の子供にちょっかいする子供はほとんどいませんでした。素晴らしい集中力だったと思います。それだけ織物体験が楽しかったに違いありません。
最後、段ボール枠から外して端糸を留めて完成
完成できなかった子供達には毛糸、段ボール織物器を持って帰ってもらいました。また、どうしても織り方が分からない子は、郷土館に来てもらえば教えることを伝えておきました。今回はコースター程度の織物でしたが、もう少し大きな織物や模様が付いた織物にチャレンジしたい子が現れればと思います。西の寺子屋の指導者の方々、お疲れ様でした。
そろそろ完成かな 最後の仕上げを支援 そろそろ終了タイム
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田布施町 西の寺子屋 織物体験を支援
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