仕事の合間を見ながら、昭和30年代の真空管ステレオアンプの修理をしています。このアンプはかなり傷んでいます。電源を入れるといきなりヒューズが飛びます。一番の故障個所は電源回路のようです。まずは整流用の真空管5AR4が故障しているようです、別の同真空管を装着するといきなりヒューズが飛ぶ事はなくなりました。しかし、今度は電源を入れて10秒後にヒューズが飛ぶようにになりました。やれやれ!
電源用平滑コンデンサの電圧推移をテスターで測定
そこで、電源を入れた直後の平滑用コンデンサにかかる電圧の推移を見ました。電源を入れると整流用真空管のカソードが熱せられてだんだん平滑電流が流れるようになります。すると、平滑用コンデンサの電圧だんだん上昇します。ところが、50V位に上昇したところでヒューズが飛ぶことが分かりました。250V位まで上昇しなければならないのに謎です。
焼ききれていた平滑抵抗 暴発していた電解コンデンサ
そこで、電源回路に破損や漏れなどの故障がないかどうか目視調査してみました。すると、たくさんの故障個所が見つかりました。平滑抵抗が黒いので、だいぶ熱くなっていたことが分かります。その平滑抵抗の一つが焼ききれており断線していました。また、過電圧がかかったのでしょういくつかの電解コンデンサが膨らんで暴発していました。これらの故障部品は総取り換えしなければなりません。
この真空管アンプは、喫茶店かどこかで一日中演奏のために使われていたのではないかと思われます。だいぶ使い込んだように見えます。
丸は、取り換えしなければならない電子部品
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昭和の歌や音楽を、昭和の真空管アンプで聴きたい(2/x) 修理日誌
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