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Channel: 東京里山農業日誌
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昭和の歌や音楽を、昭和の真空管アンプで聴きたい(3/x) 修理日誌

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 前回までは電源トランスの電流が何らかの原因で短絡することによってヒューズが飛ぶ現象が分かりました。今回は原因があると思われる電源部を調査しました。そこで発生原因と思われる初段増幅真空管ヒータ用の抵抗とコンデンサを調査しました。その抵抗とコンデンサには焦げ跡があるため明らかに怪しいのです。その抵抗とコンデンサを外しました。

焦げたコンデンサと抵抗  コンデンサと抵抗を外す   外したコンデンサと抵抗
  

 半田ごてとニッパを使って、その抵抗とコンデンサを注意深く外しました。そして、両者をテスターを使って測定しました。すると、ドンピシャリ異常があることが分かりました。まずは抵抗ですが、正常ならば300Ωのはずが∞でした。つまり焼け焦げて断線状態だったのです。また、焦げ跡があるコンデンサは、なんと抵抗値が0でした。つまり短絡していたのです。

      コンデンサ(AとBの間)の抵抗値を測定すると、なんと抵抗値0


 焦げ跡がある短絡コンデンサを取り外して、真空管アンプの電源100Vを入れました。すると、B電圧用の電解コンデンサ端子に正常な410Vの電圧が発生しました。もちろんヒューズは飛びませんでした。それまでは50V位に昇圧するとヒューズが飛んでいました。これでヒューズが飛ぶ一番の原因がコンデンサの短絡であることが確定しました。抵抗が熱くなり焦げた時、隣接していたコンデンサも焦げたようです。これはあきらかに抵抗のW数ミスと部品配置ミスです。昭和30年代、こんなミスがあったのですね。

 コンデンサを外して電源100V入力      正常なB電圧410Vを確認
 

 そこで、最初の修理をしました。まずは、焦げていた抵抗300Ωを正しいものに交換しました。交換が必要と想定していたため、あらかじめ新しい抵抗を購入していました。その抵抗を取り付けました。一方、コンデンサが短絡しているとは想定していなかったため、コンデンサは今度秋葉原に行った時に購入しようと思います。まずは原因を究明できたことは収穫でした。今後は、古い部品を次々に交換する作業に入ります。さらにその次は、音質を重視した修理に入るつもりです。修理完了はまだまだ先です。

 焦げて抵抗値∞の抵抗   短絡していたコンデンサ   正常な抵抗に交換
  


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