田布施町郷土館に展示している明治時代の超古い織機、布がだんだん織れなくなって困っています。原因の一つは、あまりに古いため木材が折れたり外れたりしはじめたからです。特に織機の下の部分がひどいのです。もともと虫食い状態だった木材ですので、朽ちてボロボロと木片が落ちるのです。修理に出せば大金がかかります。購入した方が良いのですが、それでは古い物として展示できません。
綺麗に織れなくなった布、補修などの対策が必要
布が綺麗に織れなくなった原因、もう一つあります。それは綜絖があまりに古いため、経糸が交互に交差できなくなったことです。、2年前に織機を修復したた時、現物に忠実に綜絖を四個にしました。しかし、四個だと綜絖が互いにぶつかったりひっかかるのです。つまり経糸が正常に交差しないのです。単純な織りですので綜絖は二個で十分です。
もつれた四つの古い綜絖 朽ちて外れた足踏み棒
暇を見ては修理しようとしていますが、なかなか時間が取れません。まずは、朽ちた木を交換しようと思います。また、展示兼体験用の織機ですので綜絖を二個にしようと思います。さらに、明治時代の緩んだ紐を新しい紐に交換しようと思います。明治時代の織機、なんとか展示兼体験用として蘇らせようと奮闘しています。
外れた経糸が数本 明治時代の緩んだ紐 修理中の超古い織機
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明治時代の織機を修理中
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