奈良の大岩でしばらく休憩すると、猫のお宿(田川邸)に向かいました。猫のお宿に近づくにつれて、その庭に立つモミの木がだんだん大きく見えてきます。このモミの木は、小学生時代の恩師である田川校長(当時)が生まれた時に植樹されたそうです。樹齢100年を超えており、田布施の名木の一つに挙げられています。
暖かい日差しが差し込む、猫のお宿の縁側
その田川校長とは二つの思い出があります。一つ目の思い出です。6年生の秋、女子だけが早く下校することが続きました。私を含む数人が、女子だけ下校時間が早いのは差別ではないかと職員室に抗議に行きました。たまたま教頭先生がおらず、何事かと校長室から田川校長が出てきました。話を聞くと、にこにこする校長に校長室に招かれました。そして、招かれた私たちは深々とした椅子に座りました。女子だけが早く帰る理由は、秋祭りに出る巫女さんの踊りを練習するためだったのです。
猫のお宿が見えてくる おひな様の準備中 おひな様を飾るお部屋
二つ目の思い出は3年生だった時のことです。当時の私は体が弱く背も低く勉強もできず、何かしらストレスをかかえていたようです。よく学校を抜け出していました。ある時、ある女の子をいじめてしまったのです。確か輪ゴムを顔にパチンと当てたのです。それをたまたま見つけた担任の先生が、私を羽交い絞めにして校長室に連れて行ったのです。
たくさん飾られたひな人形 おひな様を前にお汁粉をいただく
よくは覚えていませんが、やはりニコニコしながら私に話しかけました。どんな話をしたのか覚えていません。しかられた記憶もありません。その田川校長は、私が中学生になる時に定年を迎えました。その40年後、小学校の同窓会を私が初めて企画した時、第一に田川校長を招こうとしました。しかし、同窓会直前に亡くなったのです。とても残念でした。
猫のお宿を出る ぴんころ地蔵 竹重地区に向かう
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田布施町 麻郷北西地区 史跡巡りウォーキング(4/5)
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