田布施町の農産物の歴史を調べていると、昔は今では考えられないような植物を栽培していたことが分かります。稗,黍,粟,苧麻,綿など、今では見ることができない植物を栽培していました。気になるのは楮を栽培していたことです。田布施町全体で栽培していました。しかし、楮と言えば和紙なのですが、和紙を生産していたことの記録がありません。幕末の防長四白の一つに和紙があります。もしかして、田布施でも人知れず和紙を細々と生産していたのかも知れません。
楮の苗を植えた後、根本にジョロで水をやる
そこで、楮の苗を手に入れて栽培してみることにしました。和紙ができるほどではないにしてもも、ハガキ大の和紙ができないかどうか試作してみようと思い立ちました。成長した楮の皮をはいで水にほどよく繊維を溶かして和紙にするようです。和紙作りも昔の手仕事です。今年は無理だとしても、来年あたり放課後子供教室で和紙を子供達に漉かせて和紙ハガキを作らせるのはどうかと思っています。今年は試しに楮を一本栽培しますが、よく育つようであれば来春数本の苗を購入して植えようと思います。
箱で届いた楮の苗 楮を植える穴を掘る 穴に埋めた楮の苗