秋に種まきをして冬を越した紅花が、ようやく花を咲かせるようになりました。紅花は古くから、植物由来の赤色染色剤として珍重されてきました。三年ほど前から栽培していますが、最初は栽培方法がよく分かりませんでした。そして、山口県では冬に育てた方が良いことがだんだん分かってきました。さらに、移植に弱い植物であることも分かってきました。つまり、直播ではよく育つのですが、苗を育てて移植すると育ちが悪いのです。
これから2週間位に渡って、次々に咲く花びらを収穫
冬を越して大きく育った紅花の花びらを、今年初めて収穫しました。今後2週間位にわたって収穫して天日乾燥します。そして、乾燥した花びらを使って布を赤く染色します。なお、花には鋭い棘があります。刺されないように注意して花びらを取り出します。ところで、まだ紅花を使っての染色に慣れていません。花びらには黄色と赤色の染色成分があるとのこと。水に溶けやすい黄色を最初に洗い流して、次に赤く染色するそうです。また、色を固定する焙煎剤についても勉強しなければなりません。
大きく綺麗な黄色の花 やや赤みが出始めた頃に収穫
紅花畑を見て回っていると、白い花びらの紅花があることに気が付きました。白い花びらは染色できないと思われるため、もったいないのですがその株は抜いておきました。紅花のまわりに蝶々がヒラヒラ舞っていました。モンシロチョウです。そう言えば、東京で暮らしている時、ある施設で紅花の花びらを取り出すボランティアをしたことがあります。株ごと刈り取って部屋に持ち込んで花びらだけ取るのです。花びら以外の茎や葉などを捨てていました。そのようにすると種を取ることができません。私は、畑に入って花びらだけ収穫しています。すると、あとで種を取ることができるのです。
次々に咲く花と、花にとまって蜜を吸うモンシロチョウ
↧
紅花の花びら、収穫を開始
↧