今月2回目の活動で紅花染めをしてみました。織物の経糸を作っているのですが、縞模様かチェック模様の布を織りたいと思っています。その模様の色の一つを紅花で染めようと考えています。今回、去年収穫した紅花を使って経糸を紅花染めします。ところで、紅花には二色の色素が混在しており、最初水溶性の黄色を取り出します。この黄色は動物性繊維である絹や洋毛には染まるそうです。しかし、私は経糸を綿の糸で作ります。そのため、黄色の色素が出尽くした花びらから赤色を取り出して染めようと思います。
乾燥した紅花の花びらを水に浸け、黄色の色素を取り出す
最初に不要な黄色の色素だけを取り出すことにしました。乾燥した紅花を水に浸して2時間位そのままにします。時々水をかき回します。すると、次第に水が赤色に染まってきます。赤色にみえますが黄色の色素です。この赤く染まった液に試しに綿糸を浸してみました。一見黄色に染まっているように見えますが、流水に浸すとさらりと黄色が流れ去ってしまいました。ダメ元で黄色に染まった糸をそのまま乾燥してみました。自然に脱色するのでしょうか?
去年収穫した乾燥紅花 黄色の色素を取り出す 左は黄色に染めた糸
黄色の色素を取り出すと、残った紅花を手で絞って水分を取り除きました。その後、ほぐして天日で乾燥しました。黄色の色素を取り出して乾燥した紅花はその昔、とても高価に取り引きされたそうです。今回、紅花から黄色の色素を取り出して思ったことがあります。反物を何枚も赤く染めるために使われる紅花の量は半端ありません。専業者が広大な畑で紅花を栽培していたのではないでしょうか。
黄色の色素を取り除いた紅花 黄色を取り除いた紅花を天日乾燥中
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田布施コットンクラブ 紅花染め(前処理)
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