動かなくなった草刈機、草刈りが再開できるように緊急修理することにしました。なぜか始動しなくなった故障です。以前起きた同様な故障を思い出すと、始動ロープの切断、微細なごみによるニードルの詰まりなどがあります。プライマリーポンプを押すと押した指先がガソリンで濡れるため、今回はプライマリーポンプの故障のようです。2年前にも同様な故障がありプライマリーポンプを交換したことがあります。まずは、キャブレターを分解してプライマリーポンプを取り外してみました。
茶色に変色して、ひびが入ったプライマリーポンプ
耕耘機のエンジンと比べて、草刈機のエンジンのキャブレターはとても小型です。プラスドライバーなどを使いながら、慎重にキャブレターを本体から取り出しました。そして、そのキャブレターに付いているプライマリーポンプを外しました。外したプライマリーポンプを指に挟んで空に透かして見ました。すると、頭頂部に無数のひびがあることが分かりました。そのひびからガソリンが漏れているのです。これはもう、交換しか修理の方法がありません。さっそく新品のプライマリーポンプを買いに行きました。値段は418円でした。やれやれ、小さな部品なのに高価だこと。
取り出したキャブレター 外したプライマリーポンプ 購入した新品ポンプ
新品のプライマリーポンプを取り付けると、キャブレターを元のように草刈機本体に取り付けました。そして、プライマリーポンプをしこしこ指先を押すと、ガソリンが正常に入り始めました。始動ロープを2,3回引っ張るとエンジンがかかりました。修理完了です。中断していた草刈りを短い時間ですが続けました。ところで、農機具の修理を専門業者に出すと、とてもコストがかかります。耕耘機,稲刈機(バインダー),チェーンソー,草刈機程度は自分で直します。場合によってはトラクターも修理します。たまに修理を頼まれることがあります。
左:正常なポンプ,右:故障したポンプ 修理完了の草刈機