Quantcast
Channel: 東京里山農業日誌
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4618

田布施農工高校で飼われている羊の毛を紡ぎ、小さな布に織る

$
0
0

 これまでは、購入した丈夫な糸を経糸にして布を織ってきました。今回、田布施農工高校で飼っている羊の毛選別して洗浄後、紡いだ毛糸を経糸に使ってみました。経糸と横糸も同じ羊の毛で紡いだ毛糸です。自分で紡いだ毛糸のため太さはバラバラです。染色していない白い毛糸ですが、来夏に藍染めすれば見栄えが良くなると思います。子供達に織物の原理を教えるために使っている段ボールで織ってみました。

        経糸を張った後、紙製シャトルで横糸を交互に通す


 紡ぎ素人の私が、足踏み糸紡ぎ機で紡いだ毛糸です。太さが均一にならず、所々ホヘヤ状になった毛糸に仕上がりました。くせを取るため蒸しました。経糸を張る前、すぐに切れるのではないかと心配しましたが杞憂でした。意外に丈夫な毛糸でした。その毛糸を、段ボールの1cm間隔の切れ目に通して経糸としました。

 自紡ぎ毛糸を経糸に   紙シャトルに毛糸を巻く  布下部を整える台紙を置く
  

 経糸を張り終わると、厚い紙をシャトル状に切り抜きました。そして、横糸にする毛糸をその紙シャトルに巻きつけました。私は単純に巻くのではなく、シャトル全体が薄くなるように菱形状に巻き付けています。薄い方が経糸に通しやすいからです。次に、織りあがる布の下部を整えるための台紙(薄いプラスチックをハサミで加工したもの)を経糸に通します。

 経糸を交互に上下し、シャトルを通す     横糸を通すと櫛でトントン
 

 以降は経糸に横糸を通します。最も簡単と言われる段ボール製織機ですので、筬や綜絖はありません。筬の役目は櫛で、綜絖の役目は物差しです。すべて指や手で動かします。とても面倒ですが、織物の原理を学ぶには一番良い方法だと思います。2時間程度奮闘して横糸を何重にも通しました。疲れました。その後、ハサミで切り離して端を綺麗にしてようやく布の出来上がりです。人様に見せるような布ではありませんが、織物のサンプルに使おうと思います。藍染めすれば、少しは布らしくなると思います。

 そろそろ出来上がり   ハサミで布を切り出す   端を整えて出来上がり
  


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4618

Trending Articles