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Channel: 東京里山農業日誌
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田布施町のわら細工民具「ほぼろ」の製作講習会準備(1/2)

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 このゴールデンウィークに、田布施町に古くから伝わるわら細工民具「ほぼろ」を作る講習会をします。わらを使って作る、何にでも使える万能籠です。昭和初期までどの家でも使われていました。赤ちゃんを入れる前抱っこ籠としても使えます。今、その製作講習会の準備でてんてこまいです。ちなみに、インターネットネットでほぼろを検索してもほとんどヒットしません。語源はよく分かりません。とても珍しいわら細工なのか、山口県の周東地区だけで使われる名称なのかも知れません。

   「馬」に組み合わせて使ういろいろな「駒」、左端を今回自作


 わら細工と言うと、わらさえあればできそうです。しかし、「ほぼろ」はいくつかの道具がなければ作ることができません。かつては、どの農家にも「ほぼろ」が一つや二つあったものですが、今や持っている方はほとんどいません。この道具を使って作るわら細工の一番は「米俵」です。全国的に使われています。その道具は田布施町では「馬」と呼ばれています。動物の四つ足に例えられるからでしょう。そして、その「馬」に加えて「駒」と呼ばれる道具が必須です。今回は「駒」を必要数作りました。平均して、一人平均六個の「駒」を使って「ほぼろ」を作ります。

 「駒」の重さを測る     長い棒を鉈で加工   「駒」になるよう切断
  

 昔使われていた「駒」の重さを測ってみました。すると、100~200gでした。この重さの「駒」でわらを編み込みます。今回はその重さに合わせて「駒」を作ってみました。講習者は6人と想定して、6 x 6 = 36個の「駒」を準備しました。続いて「馬」を作ることにしました。

  このように対にして使う「駒」    右端は赤ん坊を前抱っこできる「ほぼろ」
 


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