もうすぐ8月になりますが、すでに猛暑日の連続です。日中はエアコンがないと過ごせません。私が子供の頃はエアコンがありませんでした。せいぜい扇風機でした。エアコンが無い時代、窓を開け放って風を屋内に取り込んでいました。特に北側の廊下はエアコンがなくても過ごしやすかったものです。日陰の林を通り抜けた風は恵みの風でした。その風を体で浴びながら昼寝をしたものです。冷たい廊下の板をずり回りながら寝ていました。
猛暑の昼間、畑に出てみると雑穀のいくつかは次々に穂を出していました。これらの穂は秋に熟します。雑穀はもう秋の準備をしているのですね。
穂を出し始めたシコクビエ、熟した実を秋に収穫
穂が出ていた雑穀は、シコクビエ,アマランサス,そしてモロコシです。ヒエ,小豆,ハト麦などはまだ穂が出ていません。これから、秋になるにつれてすべての雑穀が穂を出すでしょう。
数十年前山梨県を中心に山村地域を調査していた頃、毎年雑穀の収穫を手伝いに行っていました。そして、雑穀で作った手料理をごちそうになったものです。深い谷を見下ろしながら、斜面に植えられたアワ,キビ,シコクビエ,そしてヒエなどの穂を収穫した頃を思い出します。今では絶えてしまった古き良き山村文化、思い出だけが残っています。
出始めたアマランサスの穂 細長い箒モロコシの穂
↧
猛暑の夏、いくつかの雑穀の穂が出始める
↧