ラジオ内部の天板や横板などに、回路図が貼り付けてあることが多いものです。しかし、このラジオには、剥がれてしまったのか回路図がありません。修理に回路図は必須です。そのため、現物の素子やその配置を見ながら回路図を復元しようと思います。リバースエンジニアリングと言ったところでしょうか。
真空管の種類から高周波増幅段、再生・検波段、増幅段、整流段の四つの構成になっていると思われるます。そこで、私が中学生時代に読んでいたラジオ製作本に載っていた回路図を参考にして、抵抗値やコンデンサ容量値を確認する作業をしました。まずは高周波増幅段を調べました。すると、私が持っているラジオ製作本の回路図とほぼ同じであることが分かりました。
古い真空管ラジオのシャーシ裏、これを元にリバースエンジニアリング
最初に高周波増幅段の二個のコンデンサを調べました。懐かしいべーバーコンデンサでした。容量値を調べるため取り外しました。すると、0.1μFと0,05μFでした。耐圧は共に1000Vです。古いコンデンサは容量が減っているケースが多いため、交換する必要があります。
ペーパーコンデンサ ペーパーコンデンサ 真空管UZ58A
0.1μF 0,05μF ソケット
続いて抵抗値を測定しました。すると、抵抗値は私が持っていたラジオ製作本の回路の値と同じでした。ですが、巻線抵抗や被覆抵抗で表面が剥がれていたり線が切れそうだったりと状態は良くありません。W数は分かりませんでしたが、大きさや形状からみて1W位です。コンデンサと同様に抵抗も新品に取り替えようと思います。次は、再生・検波段の回路を確認してみようと思います。
テレビアン PM-8の高周波増幅段の回路
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並四ラジオ テレビアン PM-8の修理(4/x)
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