電子回路の修理と平行して、ハード面の修理もしなければなりません。今回はハード面として、ダイヤルが全く回らずチューニングできない修理をしてみることにしました。チューニングできない一番の理由はダイヤル糸が通るプーリーが全く回転しないことです。このプーリーを回るようにするためには、いったダイヤル関連を分解する必要があります。
ラジオ基板のダイヤル関係を分解する前
ダイヤル関連を分解する前に、元に戻せるように入念に調べて記録しておく必要があります。特にダイヤル糸が、どのプーリーを通って,何回巻いて,どの方向に通っているかなどを記録しておくことは必須です。記憶に頼ってはいけません。
バリコン周りのダイヤル糸 チューニングツマミのダイヤル糸
以前、日立トランジスタラジオWH-901のダイヤル糸関連を分解したことがありました。それと同じように、糸の配置や方向などを丁寧にノートの書き移しました。デジカメにも詳細を写しておきました。あとは、細かな部品を無くさないように分解しました。
ダイヤル関連の配置を正確にノートに記録
分解した糸は、中が見える透明なビニール袋一つに入れて保管します。バラバラにしておくことはしません。バラバラのしておくと、次の日に元に戻そうとした場合に探すことになって無駄な時間を費やしてしまいます。
分解を始めたダイヤル関係 全て一つのビニール袋に保管
ダイヤル関係を分解したときに、チューニング指針も外して保管しておきます。チューニング指針も相当に錆びていますので、スムーズにスライドしません。いつか綺麗に磨いておく必要があります。ちょっしとた細かな部品がある時がありますので、残らず透明なビニール袋に入れておきます。固着してまったく動かないプーリーは困ったことに、ハトメで固定してあります。このため、取り出せません。基板に取り付けたままなんとか動くように修理する必要があります。
外したチューニング指針 固着して全く回らないプーリー
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古い松下製トランジスタラジオ T-40の修理(3)
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