Quantcast
Channel: 東京里山農業日誌
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4618

椎茸(しいたけ)栽培用の木(クヌギ)を伐採

$
0
0

 今年も椎茸(しいたけ)菌を植菌するための原木を何本か伐採しています。今回伐採したのは、田んぼの近くに生えているクヌギの木です。田んぼに倒れないようにしなければなりません。そのため伐採前に、田んぼと逆の方向に倒れるように手動ウィンチで引っ張りました。

  倒す方向に手動ウィンチで引っ張る        チェーンソーで切れ目を入れる
 

 手動ウィンチで引っ張る方向に、チェーンソーで>字型の切れ目を幹に入れます。そして、切れ目と反対方向からチェーンソーで切り始めました。時々チェーンソーを止めながら、切り口の隙間をチェックします。幹にチェーンソーを挟み込まないための確認です。私はまだチェーンソーの素人ですので、挟み込まず,横一直線になるよう,そして綺麗に切れるように気を使います。

            切り口にチェーンソーを挟みこまないように注意しながら切断


 幹を3/4適度切断すると、手動ウィンチで強く引っ張りました。すると、バリバリっと音を立てながら木がどーんと倒れました。切り口を見ると残念!綺麗に切れず切断面がいびつになってしまいました。
 倒れた木は、椎茸菌を植え付けるまで1〜2ヶ月倒れたまま自然乾燥させます。3月に幹を90cmごとに輪切りにして、原木として我家に持ち帰ります。そして、その原木に椎茸菌を植え付けます。

      切断面が不連続でいびつ         倒れたくぬぎの樹、1〜2ヶ月自然乾燥
 

 倒したクヌギは、きれいに枝を切り落としておきました。プロの椎茸農家は、この枝も無駄にしないようです。枝をチップ状にして圧縮して固め、熱消毒してから椎茸菌を植え付けます。ビンで椎茸を作る場合は、このチップをビンに押し込んで固めた後に熱消毒して椎茸菌を植え付けます。

                余分な枝を切り落とす、取り除いた枝は薪として燃やす


 ところで、伐採したクヌギの幹の切り口を観察すると年輪がはっきり出ていました。この年輪を見ると、このクヌギを植えたのは今から13年位前です。そして、植えてから6年間はなかなか大きくならなかったようです。ところが、7年位前から急に成長が加速したことが分かります。そして、この7年間毎年直径が2cm位ずつ大きくなっていました。おそらく、この樹木を遮っていた別の樹木が7年前に伐採されたのでしょう。急に日当たりが良くなったようです。
 年輪を見ると、樹木の年齢や育ち具合などが手に取るように分かります。最近の考古学では、14炭素を使わなくても、年輪を計測することによってその樹木の成育年代を2000年程度さかのぼることができるそうです。
 なお、この木の伐採跡に砂糖カエデ(サトウカエデ)を植える予定です。樹液を煮詰めるとメープルシロップになる樹です。去年2本植え付けしました。20年後頃に樹液を採取できるようですが、その頃私はまだ元気に生きているでしょうか。次の世代に渡すつもりの木です。

                今回、椎茸(しいたけ)栽培用に伐採したクヌギの年輪


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4618

Trending Articles