3月、田布施町と光市の境界にある呉麓山をウォーキングする計画を立てています。この時期に計画を立てた理由は、早い時期に登っておかないと展望が望めなくなるためです。一年前に呉麓山に登った時のことです。頂上付近は少し茂っており、なんとか展望が望めました。2,3年後はさらに木が茂って展望が望めなくなると思います。今のうちに行っておく必要があります。
出発地点に予定にしている妙見神社 林道からの呉麓山登山口
当初、城南公民館を出発地点にしようと思っていました。しかし、呉麓山までだいぶ距離があります。そこで、城南の西山地区付近に車を停める場所がないかどうか今回調査に行きました。すると、呉麓山の麓にある妙見神社に少し止めることができそうです。今回は調査ですが、次回は下見で本番どおりに実際に全コースを歩いてみようと思います。
ひかり観音の案内石版 ひかり観音隣りの大岩
呉麓山に行くついでに、ひかり観音もお参りする予定です。このため、今回ひかり観音も調査しました。一年ぶりのひかり観音です。案内の石版から、がれた急斜面を登るとしばらくして大岩が現れました。その大岩の隣りがひかり観音で、古代、八和田の付近を航行していた船からピカリピカリと光って見えたとの伝説があります。
今は苔むしていますが、東向きでやや上向きのまっ平な岩(ひかり観音)
実際にこの岩を見ると、あながちウソではないと思うようになりました。岩は鏡のようにまっ平です。そして、東を向いておりやや上向きです。この岩の方角と角度から考察すると、夏至の頃の朝に、田布施方向に太陽光線を反射してもおかしくありません。特に雨後は光を反射しやすいと思います。もし古代において、この岩がつるつるだったならば可能性はさらに高くなります。真夏に鏡かブリキ板を試しにこの岩にピッタリと立てかけておけば、もしかしてと思います。真意は別として古代のロマンです。
ひかり観音正面に展開する景色
このひかり観音に体をぴったりくっつけると、正面に田布施,赤子山,琴石山などが見えます。方角も東です。夏至の頃、真夏にはこの方角のやや北から太陽が上るはずです。真夏の早朝、このひかり観音に行って日の出を見たいと思います。
もしひかり観音が太陽光を反射している仮定すると、どの月日かをざっと調べることができます。下の図は、ひかり観音の位置から見た日の出と日の入りの角度です。この図を見ると、4〜8月にかけて太陽光の反射がありえます。9月から3月にかけては、ひかり観音からの太陽光の反射はありえません。
3月,9月の日の出と日の入りの角度 4月,8月の日の出と日の入り
考えられるのは、4月から8月のある数日間の8〜9時頃ではないかと思われます。また、光が見える場所も移動していると思われます。また、4,5月で光る場合は、7,8月の同じ太陽位置で光ると思われます。ひかり観音の正確な方位と傾斜角を測定できれぱ、その場所,日付,そして時刻がより正確に分かると思われます。
5月,7月の日の出と日の入りの角度 6月夏至の日の入りと日の出の角度
下の図は、古代においてひかり観音が太陽光(朝日)を反射したと仮定した場合の想像図です。
なお、私がボーイスカウトにいた頃、小さな鏡を使って太陽光線を反射させ数キロ先に遭難信号を送る練習をしたことがあります。このひかり観音から、同じように田布施方面に光を送ることを再現できたらと考えるとロマンを感じます。
※おっ! 今日は私の誕生日でした。また一つ歳をとってしまった、しくしく。
古代の田布施,平生,柳井 ※柳井市茶臼山古墳脇の古代鳥瞰地図から抜粋
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田布施町 呉麓山〜ひかり観音ウォーキングのための事前調査
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