11日、ひかり観音の詳細な調査に行こうと思います。その前に、もし古代に光っていたならば、どのような光になるか、またそもそも見えるのかどうかを今回実験してみました。
古代では、ひかり観音からの光が今の田布施菅原天神付近に届いたようです。その距離約5kmとほぼ同じ、石城山〜関戸橋間で実験しました。その実験、Eさんに協力していただきました。私が石城山から鏡を使って太陽光を関戸橋方面に反射して、瀬戸橋にいるEさんにその光がどのように見えるか確かめてもらいました。
関戸橋からひかり観音を見て 関戸橋から石城山を見て
まず、練習としてさくら橋から関戸橋まで太陽光を反射して、関戸橋にいるEさんに確認してもらいました。ついでに、太陽光を正確な位置に反射するために私が作った治工具のテストも併せて行いました。その結果、どの治工具も光がよく見えたそうです。下画像はその時、Eさんが撮ったデジカメ画像です。
関戸橋から見たさくら橋からの光、眩いほどよく見える
さくら橋での練習が終わると、石城山に登りました。ところが、石城山は木が茂っていて関戸橋が見えません。そこで石城山からなんとか見える田布施町スポーツ公園へ、Eさんに移動してもらいました。移動したことを確認すると、実験を開始しました。
なお、ひかり観音は呉麓山の東斜面にあるため午後から太陽の光が当たりません。ひかり観音で同じような実験をする場合は午前中に限ります。
ひかり観音に関する実験、今回B地点からY地点に光を送る
石城山頂上から田布施スポーツ公園まで、直線で約5kmあります。そのスポーツ公園グラウンドの階段に座るEさんに向けて、太陽光を正確に反射させました。風が吹くと体が揺れたり鏡を持つ手がゆらゆら動くので、狙いを定めるのがとても大変でした。
その実験の結果、石城山からの光が驚くほどよくチカチカと見えたそうです。ついでに、正確に光を反射するための三種類の治工具をテストすると、穴型と凹型は同じようによく見えたそうです。凸型は最初光が見えなかったそうです。11日、ひかり観音調査時には穴型と凹型のものを使おうと思います。
私は、双眼鏡を使わないと光が見えないのではないかと思っていました。そのため、Eさんに双眼鏡を持ってきてもらいました。しかしながら、肉眼で十分見えたので結局双眼鏡は不要でした。ひかり観音は鏡より何十倍も大きいので(畳3,4枚分)、反射率が多少悪かったとしても十分に太陽光を反射すると思われます。
石城山から見えた光、肉眼で視認可(スポーツ公園から撮影)
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ひかり観音と「古代の光」伝説との関係(2)
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