90cmごとに細断した椎茸(しいたけ)用の原木に、種駒(椎茸菌)を打ち込みました。最初に、種駒を打ち込む穴の位置(原木の表面約4cmx10cmの面積ごとに1個)を決めました。
私は次のようにして位置決めをしています。最初に原木の幹回りの長さ(外周)を計り、その値を8cmで割ります。その値で幹の切断面を分割するようにチョークで印を付けます。例えば、下左画像の幹の外周は約50cmです。50/8=約6です。そして、下右画像のように値6で幹の直径を6等分するようにチョークで印を付けます。
幹周りの長さや約50cm 幹の切断面を6等分
次に原木の円柱線上に20cmごとにチョークでマーキングします。そして、隣り4cmの円柱線上に、今度は5cmずれて20cmごとにマーキングします。このようにして6 x 4 x 2 = 48箇所にマーキングします。このマーキングした箇所すべてに穴を開けるのです。
原木の円柱面に、チョークで20cm間隔でマーキング
マーキングした個所に穴を開けるには、二つの方法があります。昔は、専用の金槌のようにものを原木を打ち込んで穴を開けていました。今は、電気ドリルで穴を開けます。電気ドリルを使った方が、正確に早く疲れることなく穴を開けることができます。ただし、電気ドリルは、電気が来ない山の中では使えません。充電式ドリルも良いのですが、すぐに充電池が無くなってしまいます。このため、打ち込み式か,電気ドリルか,または充電式電気ドリルかは、植菌する場所と穴を開ける数によって最適なものを選びます。
打ち込み式金槌を使って穴開け 電気ドリルで穴開け
最初打ち込み式金槌を使って穴を開けていましたが、何個もの原木に穴を開けていると、腕が疲れてきました。疲れてくると、穴あけの位置がずれてきます。このため、途中から電気ドリルを使って穴あけしました。やっぱり電動ドリルは楽です。
開けた穴に、椎茸菌の駒を打ち込む
穴開けが終わると、椎茸菌の駒を丁寧に打ち込みました。駒には椎茸の菌がびっしりと生えていて白い菌で覆われています。この菌が駒から原木に移り、、2年後頃に原木全体に菌が生えると椎茸が収穫できるのです。植菌した原木は仮伏せして、上から黒い遮光ネットで覆っておきました。
去年の3月に植菌した原木の皮を試しに一部剥がしてみると、白い菌らしきものがびっしり見えました。早ければこの秋に椎茸が収穫できそう。植菌から2年後頃に収穫とは、椎茸栽培はとても気の長い農業です。
原木を仮伏せして遮光ネットで覆う 去年植菌した原木、この秋収穫できるか
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椎茸(しいたけ)菌を原木に植菌して仮伏せ
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