香港3日目の8月8日の朝、対岸の香港島が良く見える九龍の波止場に行きました。そして、香港の婚姻登記所に行きました。しかし、来るのが1時間位早かったためか、まだCさん家族が来ていませんでした。このため、喫茶店で時間をつぶしました。
喫茶店で時間をつぶす我家族 娘のために、家内が作ったリングピロー
喫茶店で時間をつぶしている時、家内が娘に手製の指輪枕(指輪休めまたはリングピローとも言う)を渡しました。この枕は指輪などを置くためのものです。家内に聞くと、娘が高校時代のクラブ活動(チアリーディング)で着ていたユニフォームの一部を使って作ったそうです。そのチーム名が書かれた布が裏にあしらわれていました。上画像で、娘が見せているものが裏側で、チーム名「OBIRIN」が見える。
手続きをしている娘と彼氏 同意のサインをしている私
喫茶店で談笑していると時間になりました。婚姻登記所に行くと、Cさん家族が入口で待っていました。両家族で地下にある婚姻登記所に向かいました。日本では婚姻届けと言いますが、香港では不動産と同じように登記するようです。
着くと、既に1組の登記が終わっていました。しばらくして、娘と彼氏が登記の手続きをしました。そして、別の部屋に行って結婚宣言をしました。その時、私と彼氏のお父さんが同意のサインをしました。日本は紙切れを一枚出すだけで超簡単ですが、香港は少しばかり厳格のようです。
結婚宣言をする二人と、見守る父親たち、そして婚姻登記所の方々
この時、面白い話を聞きました。香港では、結婚する予定のカップルを結婚1ヶ月位前からホームページに乗せるそうです。その結婚に異議がある人がいれば、申し出ることができるそうです。反対する人が1人でもいた場合、どうなるのでしょう。そもそも、親の同意のサインがなければどうなるのだろうと思ってしまいました。私と家内が結婚した時、だれの承認もサインもなく、あまりにもあっさりと結婚届けが受理されました。日本は、本当に自由であっさりとした国なのだと思いました。ところで、8月8日は漢字で八八と末広がりの字が二つ並ぶので、香港では縁起がとても良い日と言われているそうです。
婚姻届け後、対岸の香港島が見える波止場にて
香港での婚姻届けは終わりましたが、これだけでは結婚は半分終わっただけなのです。実は、日本では娘はまだ未婚のままです。香港の書類を持って、数ヶ月以内に日本の役場に届けなければなりません。両国で届けて初めて結婚が成立するようです。今はまだ、半結婚なのです。このまま日本で届けなければどうなるのかと、つっこみたくなります。
有名なホテルの前で我家族 嬉しそうな家内と娘
ところで、同じ婚姻登記所にもう一組のカップルとその家族がいました。あまりのラフな姿にびっくりしました。ほぼ全員サンダル履きでカラフルなハワイアン半袖で、普段着のようなスタイルでした。私が思うに、北の国ほど婚姻儀式が厳格で、南になるほどラフなように思います。国民性と言うか、民族性の違いもあるのでしょうか。
右から、私,娘,彼氏の母親,そして彼氏の父親
香港に来てからずっと曇り空でした。夜はざあざあと雨が降るような不安定な天気でしたが。しかし、8日は朝から天気が良くて、波止場はたくさんの人が来ていました。波止場付近は歩行者だけが通ることができるようでした。なお、波止場で三脚を使って全員の写真を撮影しようと思っていたら、監視員の方から注意を受けました。人通りが多いので、三脚が邪魔になるようでした。香港は最初思っていた以上に規制があるようです。それだけルールを守らない人が多いのかもしれませんが。
近くの中華レストランで昼食 婚姻に当たっての香港式儀礼
ところで、婚姻登記をして波止場で思い思いに写真を撮影した後、中華レストランに行きました。丸いテーブルに家族が向かい合うように座りました。そして、相手の家族から教えてもらい香港式の婚姻儀礼をしました。私は封筒ほどの大きさの赤い紙袋を渡されました。聞くと、本来ならば自分で用意するようなのですが、私の家族はその儀礼を知りません。あらかじめ私の家族分を用意していただきました。ありがとうございました(謝謝)。
調理された魚(くえ)を分ける娘の彼氏
その赤い紙袋を互いの家族で渡すのですが、言われるままに深々と渡したため誰に渡したのかよく覚えていません。たぶん私は、娘の彼氏,彼氏の父親,そして彼氏の母親に渡したように思います。袋の中にはお金などを入れるようです。よくは知らないのですが、一種のご祝儀かもしれません。「これから末永く、親しく親戚づきあいをしましょう。」との意味が込められているのではないかと思います。
私の娘と彼氏の母親の間での、赤い袋を渡す儀礼
最近の日本では、結婚しない若者が増えているようです。昔と比べて、仕事さえあれば女性も一生生きていけること、奥さんを養えるほど男性に経済的ゆとりが無くなっていること、昔より出会う機会が少なくなっていること、また若者の結婚に対する考え方が多様化しているなど、結婚へのハードルがより高くなっているように思います。
私の母親が結婚した時代はほとんどが見合い結婚でした。むしろ恋愛はご法度でした。しかし、私が結婚した30年位前は見合いと恋愛は半々でした。そして現在、見合い制度はほぼ崩壊し恋愛結婚ばかりになりました。それははからずも、結婚するための努力や能力がより問われる時代になったことをあらわしています。
ところで私は、結婚にメリットがあるかないか、長所があるかないかで考えるのはどうかと思います。私は、一度は結婚してみるべきと思います。親の勧めで仕方なく結婚した二人にもかかわらず、今はすっかり幸せになっている夫婦を何人も知っています。今の私は家内とは決して仲むつまじいとは言えませんが、それを補って余るほどの幸せをもらっています。こうして息子や娘に楽しい香港旅行をさせてもらっているのも結婚のおかげなのです。
深夜になっても賑やかな、香港の繁華街
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楽しかった香港旅行4泊5日(3/5)
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