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Channel: 東京里山農業日誌
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東京都指定「八王子堀之内里山保全地域」を散策(2/2)

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  前回は、この東京都指定の八王子堀之内里山保全地域の田んぼを囲む山裾や畑を散策しました。この里山には、時代劇の撮影に利用されるほど、昔の風情が残っている田んぼがいくつかあります。今回は、この里山の中心部を流れる小川の源流に向かって山深く散策してみました。

             山に囲まれた、昔の風情が残っている田んぼ


 この里山は一度開発の波にのまれそうでした。この田んぼの中心を道路が通る予定で、20年位ほど前にこの里山を含めた広い地区の開発反対運動がおこりました。私の考えですが、反対運動は一勝一敗だったように思います。京王堀之内駅にやや近い場所の開発は認められてしまいました。なお、その代替えなのでしょうか同時に堀之内寺沢里山公園も作られました。一方、今回散策した八王子堀之内里山保全地域は開発されず里山として守られることになりました。

       昔ながらの自然の小川        小川の源流に向かう小道と笹林
 

 八王子堀之内里山保全地域の小川の源流近くになると細い山道に入ります。周りは笹が生えるナラなどの落葉樹林が続きます。小川に沿った山道の途中に、10年ほど前の田んぼ跡があります。周りはすっかり笹に囲まれて、田んぼとがあったとは思えません。わずかに、段々になった地形が田んぼを思わせます。2002年当時の田んぼの写真があったので、下右に掲載します。この田んぼは山陰に入るので収量は多くありませんでした。それでも、ここの田んぼで仲間と楽しく稲刈りしたことが懐かしい思い出となっています。

     現在廃棄された田んぼの跡      2002年当時の田んぼ(今は廃田)
 

 田んぼ跡を少し戻った途中、根本から二本に分かれたナラの大木があります。この山も昔は炭焼きかシイタケが栽培されていたようです。根本から幹が分かれたナラなどのどんぐりの木がたくさん生えています。根本が幹が数本に分かれたものは、人の手が入ったことを示します。

               根本から二本に分かれたナラの大木


 ナラの大木の下を細い山道が続いています。この山道に沿って水がチョロチョロ流れています。源流から流れてきた水です。歩いていると脇にミツバチの巣箱が置いてありました。近くに寄ってみましたが、冬のせいかミツバチの羽音がしませんでした。巣箱に耳を当てれば中にミツバチがいるかどうか分かりますが。

        日陰にミツバチの巣箱            朽ちた木の橋
 

 この山道の終点は急に開けて休憩椅子が設置されています。10年位前にこの場所に来たときは、笹ばかり生えている原生林でした。その時、笹をかき分けながら山裾を歩いたことを覚えています。しかし、今は平山城址公園東園として切り開かれて日野市民の憩いの場所になっているようです。

          山道の終点、平山城址公園東園の「終わりと始まりの広場」


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