電源が入ったり入らなかったする故障は、ほとんどの場合接触不良が原因です。このラジオの場合は、電源である電池の接触不良と思われました。古いラジオの場合、その接触不良の原因が電池の漏液による錆です。このため、電池のプラスマイナス端子に接触する接点を磨いてみることにしました。
2個の電池が接続する4個所の接点
ラジオには単三電池を二本入れますので、接点は4個所になります。この4個所を手持ちグラインダーで磨いてみました。グラインダー先端に鉄ブラシを取り付けて高速回転させて磨きました。複雑な金属面を磨くには最適なツールです。
鉄ブラシでマイナス端子を研磨 プラス端子も研磨
接点を磨いた後、二つの電池ホルダーをセットします。半透明の電池ホルダーには突起があります。この突起部分をラジオの底側にするように、電池ホルダーをラジオ内に取り付けます。このようにすると電池の端子が最適な位置にきます。接点を磨いたためか、電源がちゃんと入るように治りました。電源が入ったり入らなかったりする故障は治りました。そして、わずかながらラジオ放送を聞くことができるようになりました。ただ、ボリュームのガリがとてもひどい新たな故障が分かりました。
電池ホルダーの突起部分 電池端子と接点が正常に接続
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古い日立製トランジスタラジオ TH-660の修理(3)
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