久しぶりに関東に大雪が降りました。大雪が降った後の休日、東京都指定「八王子堀之内里山保全地域」に行ってみました。今年こそ、雪笹トンネルができていないか確認するためです。「雪笹トンネル」とは私が勝手に名付けたものです。小道の片側に茂った笹が、雪の重みでアーチ状に垂れ下がりトンネルになる現象です。11年前にこのトンネルを通ったのが最後でした。
片側に生えた笹が雪の重みで垂れ下がり、トンネル状になった雪笹トンネル
行ってみると嬉しいことに雪笹トンネルができていました。背中を低くしてこのトンネル内を歩きました。天井や壁が笹でできた不思議なトンネルです。今回の雪笹トンネルは笹の先端が地面に付かない個所が多かったのですが、トンネルの雰囲気は味わえました。11年前の雪笹トンネルは笹の先端が地面に付いており、完全なトンネルになっていました。このため、トンネル内がとても暗かったのを覚えています。
雪笹トンネルの入り口 笹の先端が地面から少し離れる
少しずつ雪が溶け始めていましたが、当たり一面が枯草と雪のまだら銀世界でした。滑って小川に落ちないように、するすると田んぼの周りを歩いてみました。雪のためかとても静かで、聞こえるのは小川を流れる水の音だけでした。いつもは聞こえる鳥の声はしませんでした。
雪で白くなった田んぼ、聞こえるのは小川を流れる水の音だけ
雪の上をよく見ると、所々に小動物の足跡がありました。大きくは三種類の足跡です。飛び跳ねたように長く続く足跡は野兎でしょうか、トボトボと続く足跡はタヌキでしょうか。三つ指の足跡は明らかに大型の鳥のようです。この里山はいつもは緑に覆われていますが、このように雪が降るといつもと違った顔を見せてくれます。
山際の田んぼ、稲株模様に降り積もった雪
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11年ぶり、雪笹トンネル現象
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