天候が思わしくないため農作業ができず、外に出ることができません。このため、ラジオの修理をすることにしました。修理中のラジオは最初、周波数変換回路のコンデンサが故障していたため、それを修理しました。そして、次に低周波増幅回路の結合コンデンサが容量不足の故障だったため、それも修理しました。しかし、この二つの故障を修理したにも関わらずまだ、音声があまりに小さいのです。
故障が疑われた検波ダイオード 検波ダイオードを抜き取る
そこで、中間周波数回路に変調波を流してみましたが、オシロスコープ上での故障はないようです。そこで、疑われたのは検波部でした。中間周波回路ではちゃんと波形が出ているのに、検波後の波形があまりに小さいです。つまり、正常に検波されていない故障と分かりました。
中間周波(IF)増幅回路の検波ダイオード故障
いろいろ調べると、検波ダイオード(1N34A)が解放状態でした。何らかの原因で強い電流が流れて焼き切れたのか、単に製造不良で寿命が早く来たのかも知れません。この故障した検波ダイオードを正常なものと交換することにしました。そこで、故障した検波ダイオードを取り除き、正常な検波ダイオードを取り付けました。
取り外した検波ダイオード 正常な検波ダイオード 正常検波ダイオードの取り付け
検波ダイオードを正常なものに取り換えると、見違えるようにラジオ放送の音声が大きく出るようになりました。
トランジスタラジオの故障で1番多いと思うのは接触不良です。例えば、ボリュームのガリや、断線、半田付け不良などです。次に電解コンデンサの容量低下でしょうか。今回は、コンデンサの容量低下故障2ヵ所と素子の故障1ヵ所でした。
次回は、トラッキング調整するなどして、正常にラジオ放送が受信できるようにしたいと思います。
ラジオ放送が、大きな音でガンガン入るようになる
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古いクラウン製トランジスタラジオ HT-70の修理(4/x)
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