4年ほど前に東京からトラックに積んで持って帰ったトラクタの左前輪が故障してしまいました。畑を耕していると、時々妙に前輪が引きずるようになりました。最初はギヤの入れ方が悪くて引きずるのかと思っていました。しかし、どうやっても前輪の引きずりは直りません。前輪の故障のようです。トラクタは農機具屋さんに修理を頼むと修理代が10万円は軽く飛んでいきます。このため、自分で修理することにしました。
左前輪が故障して動かなくなったトラクタ
耕運機などはこれまで何度も修理した経験があります。しかし、トラクタを修理すのは初めてです。自分の修理技能を試す意味でもトライすることにしました。まずは、トラクタの前輪を待ちあげて前輪をフリーにしました。そして、前輪を手で持って左右に振ってみると、グラグラするため車軸が異常なことはすぐに分かりました。明らかに前輪車軸の破損です。
前輪のタイヤを外す 異常にグラグラするホイールハブ
前輪ホイールハブ軸が折れているか、ホイールハブ軸を包むボールベアリングが壊れている可能性があります。そこで、前輪車軸部を分解してみることにしました。そのためには、前輪軸を覆っているギヤケースを外さなければなりません。慎重にボルトを外してギヤカバーを外しました。すると、泥と油が混じったものがどろりと出てきました。長い間に田んぼなどの泥などがギヤケースに入り込んだようです。
前輪ギヤケースを外す 泥にまみれた前輪ギヤ内部
前輪ギヤカバーを外すと、泥にまみれたボールベアリングが数個ポロリと出てきました。少なくともベールベアリングの破損は確定です。作業の途中で昼になったので、昼食のため家に戻りました。その戻る途中の道にパチンコ玉のような粒が二個落ちていることに気が付きました。手に取ってよく見ると、まさしくトラクタのボールベアリングでした。走行中に前輪から落ちたのでしょう。
タイヤを外しギヤカバーを外した、トラクタ左前輪部
外した前輪軸は泥油にまみれてよく見えません。そこで軽油で洗ってみました。すると無残なボールベアリング(ベアリング)部が出てきました。長い間泥にまみれていたのか錆びて茶色に染まっていました。綺麗なベアリングは銀色に光るのですが軽油で洗い磨いても銀色になりません。破損したボールベアリング部を外して新しいものに交換するしか修理の方法はありません。
破損したベアリングを手に持つ ベアリングを軽油で洗浄
交換する部品が分かったため、近くにある山口クボタ田布施営業所にその部品が注文できるかどうか行ってみました。すると、細かい部品図を見せてもらった上で注文できることが分かりました。これで修理できることが分かり安心しました。部品が届きしだいすぐに修理しようと思います。広大な畑を耕すにはこのトラクタは必須ですので。
※その後山口クボタ田布施営業所から電話で、前輪タイヤのサイズ(6-14又は8-16)の問い合わせがありました。タイヤサイズによって部品に違いがあるようです。
丸は破損した2つのボールベアリング部
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トラクタの前輪を分解修理(1)
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