南禅寺の法堂近くに水路閣があります。お寺の境内に突如として、レンガ造りのアーチが現れるのです。このアーチの建築物を見ていると、ローマの水道橋を思い出さざるをえません。はるか二千年前のローマの水道橋の小型レンガ版です。林の中で木漏れ日を浴びる水路閣は、見事に南禅寺境内に溶け込んでいました。
木漏れ日を浴びる、ローマ水道橋の小型レンガ版水路閣
水路閣の上に登ると、琵琶湖の水が勢いよく流れていました。昔教科書で習った、琵琶湖の水をトンネルを通して流している水道橋です。まるで、ウォータースライダーの水のように流れていました。ところで、水路閣のアーチはカップルの撮影場所として特別の人気があるとのこと。着物を来たカップルや二人連れなどが、アーチ下で写真を撮っていました。
水路閣を流れる琵琶湖の水 落ち着いた南禅院 南禅院の室内
水路閣を見学し終わると、すぐ上にある南禅院を見学しました。落葉が無数に落ちている池はとても風情がありました。ここを散策すると、とても心が落ち着きます。四季折々の風情を楽しめる場所の一つではないかと思います。
南禅寺の三門 急斜面の階段を上る 三門から法堂を見下ろして
続いて、少し前に通過した三門に戻りました。そして、拝観料を払って三門を上りました。とても急な階段でした。足を踏み外したら大変です。手すりを持ちゆっくりと階段を上がりました。三門の上に出ると、遠くまで見渡せました。ただ、廊下板が外側に向かって少し傾斜しているため、さらに、私の靴下が滑るので少し怖かったです。少しばかり怖かったものの、京都の街並みがすばらしくよく見渡せました。
南禅寺の三門の上から、京都の素晴らしい街並みを見ている家内
この頃から左足のアキレス腱が痛くなりました。靴が合わないのか、固い道ばかりのためか、下り坂が良くないのか分かりません。歩けない訳ではないのですが、やれやれ困ったことです。
次に、南禅寺を出て、地下鉄東西線蹴上駅に向かい電車に乗りました。関西なので、エスカレータの右側に立ち止まり並びました。そして、次の東山駅で降りました。
川沿いに平安神宮へ 平安神宮の朱色の大鳥居 図書館前の吉田松陰詩碑
東山駅を降りると、川沿いに平安神宮に向かいました。今回は平安神宮が目的ではなく、大鳥居横の図書館前にある吉田松陰の詩碑です。昔、京都は文化の中心地でした。吉田松陰は何度も京都を訪れたり通過しました。彼は、萩を出たあと、京都や江戸はおろか、青森まで旅をしています。さらに海外に密航しようとまでしました。いったい何が吉田松陰をつき動かしたのでしょうか。単なる好奇心だけではない何か、危機感,使命感,焦燥感のようなものがあったに違いありません。
今回訪れた京都の町並みとコース
↧
京都市 幕末・明治維新に思いをはせる旅(3/8) 水路閣,吉田松陰詩碑
↧