今年初めての発明クラブです。場所は田布施農業工業高校です。去年はジャイロ効果を狙った工作をしましたが、今年はモーターやブレッドボードを使ったコントロールカーの制作です。低学年生にはやや難しいかなとも思われる工作です。でも、指導員としてたくさんの高校生が付いてくれるので安心です。私はのんびりと各テーブルをまわりました。
指導する高校生 保護メガネをして半田付け 基板で半田付けの練習
今年も半田付けをして工作をします。そのため、最初に半田付けの練習をしました。去年発明クラブにいた子供達は一度経験があります。しかし、今年クラブに入った低学年生は半田付けは初めての経験です。最初は恐る恐る半田付けしていました。半田こての先端に触れて、熱い思いをした子供もいたようです。それも経験です。私も子供の頃によくやけどをしました。そのため、その熱さや危険性が分かります。
四つのテーブルに分かれ、指導員に見守られながら半田付け
私は子供の頃から半田付けしていますので、一度手本を見せました。半田付けは、半田が金属にスイーと吸いこまれるように薄く広がることが大切です。子供達を見ていると、どうしても半田の量が多くなって団子状になっていました。でも何度も練習していると確実に上手になります。子供の頃は失敗でも成功でもよいので、たくさん経験することが大切です。
電気ドリルの注意説明 工作材料を一人一人手渡し バンドソーを使用
私が子供の頃、トランジスターガールと呼ばれる言葉がまだ生きていました。トランジスターを製造する細かな作業をする女性のことです。その細かな作業の一つが半田付けでした。私が日立に就職した頃、巨大なテレビ工場のベルトコンベアでたくさんの女工さん(夜間高校生)達がテレビ基板の半田付けなどの作業をしていました。現在、女工さん達がしていた半田付けは、今や中国などでしたりロボットがしています。そのため、今の子供達がそのような仕事に就くことは無いでしょう。たかが半田付けですが、今でも重要な基礎技術の一つです。
モーターの接点と電気コードを半田付けして接続
半田付けの練習が終わると、いよいよ工作に入ります。断面が三角形の長細い棒を10cm位に切った後に一つ穴を開けました。そのため、バンドソーを使って細長い棒を切り、電気ドリルで穴を開けました。次にモーター(2個/人)の接点に半田付けをした後、4芯の電気コードにも半田付けしました。続いて、モーターと電気コードを繋ぎました。さらに、電池ボックスとその電気コードを半田付けして繋ぎました。最後に棒にモーター二つを取り付けてコントロールカーとしました。いったん工作を終わって電池を繋いでみます。うまく工作できていると、モーターの回転でコントロールカーは走ります。
モーターの接点を半田付け 丁寧に教える指導員 接点に電気コード接続
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コントロールカーが前進することを確かめると、コントロールカーをコントロールするための装置を作ります。そのために、ブレッドボードをもらって配線をしました。今回は、電気ボックスからの電気コードをブレットボードの+-につなぎます。そして、モーター側の電気コードもブレッドボードに繋ぎます。今回の工作はここまでです。
電池ボックスのスイッチを入れると、コントロールカーが前進すれば完成です。次回は、ブレッドボードにスイッチ類を取り付けます。そして、コント―ロールカーが前進後進左右に動くように工作します。子供達にはだんだん難しくなります。
教わりながらブレッドボードに配線 工作が終わると、後片付けして掃除
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田布施町 少年少女発明クラブ コントロールカーの制作
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