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Channel: 東京里山農業日誌
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最も簡単な藍染め、藍の葉を使って直接布を染める

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 先日、虫が食害されて落ちた藍の葉を使って生藍染めをしてみました。その結果は、あまり思わしくありませんでした。染めたはずなのですが、発色が弱いのです。そこで、染まりやすいと言われる絹布を使って、今度は葉を直接当てて染めてみることにしました。

  新鮮な藍の葉        藍の葉と絹布      金づちで布と葉を叩く
  

 厚い板の上に、摘みたての新鮮な藍の葉を置いて、その上に布を敷きます。そして、その上から金槌で叩くのです。あまり強く叩くと布が傷みます。優しく弱く叩きます。金槌より木槌の方が良いと思います。布に葉の汁が浸み出るよう叩けばOKです。

         布に染み出た藍の葉の汁、一部は青く染まり始める


 ところで、一つ失敗しました。葉から浸み出た汁は板にも付きました。そのため、板の上に染まったような葉の跡が残りました。そのため次に、葉と布をサランラップで挟んで金槌で叩いてみました。アルミ箔でも包んで良いかも知れません。このようにすれば、布以外に汁が浸み込むことがありません。

         葉と布をサランラップで挟んで金槌で叩く


 汁が布に浸みてから1時間程度放置すると、少しずつ青みがかってきます。八王子に住む家内に聞くと、汁が布に浸みた時に灰汁かミョウバン水を吹き付けると、発色が良くなるのでないかとのこと。次の機会に試してみようと思います。

 葉の形に染まった板     水で緑の色素を取る    洗剤で布を強く洗う
  

 今回試したのは、最も簡単にできる藍染めです。濃い青色は出ませんが、うっすらと葉の形に染まりました。10月頃、田布施西小学校の放課後学習「西の寺子屋」で、子供達にこの藍染めを体験してもらう予定です。とにかく、薄い青ですが染まることが確認できたので、一安心しました。
 ところで、竹尾の龍泉寺近くの山陰に、山藍と呼ばれる雑草が生えています。昔、この山藍を染料にしたとの話があります。いつか山藍を採集して、本当に染めることができるかどうか試してみようと思っています。

            葉の形にうっすらと青く染まった布


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