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Channel: 東京里山農業日誌
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脱穀した小麦の日光消毒

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 昨日脱穀した小麦は、刈り取りから2ヶ月野外に半ば放置していたため虫にやられていました。特に、コクゾウムシがたくさんいました。乾燥を兼ねて虫を退治するため、日光消毒をしました。消毒といっても、薬をまくわけではありません。小麦の粒を直射日光に当てて熱や紫外線で消毒し殺虫するのです。

  ブルーシートと小麦   シートを広げ小麦を置く  小麦粒をレーキで広げる
  

 去年もブルーシートを広げて日光消毒をしました。去年は虫があまりいませんでしたが、今年はたくさんいました。シートを広げて小麦をその上に置きました。そして、レーキを使って小麦を平らに広げました。すると、小麦の中からたくさんのコクゾウムシが出てきました。日光から逃げようとしているのでしょう。

         ブルーシートを広げ、小麦粒をその上に薄く広げる


 コクゾウムシは、たった1粒の小麦があれば1匹が育つようです。また、水分が無くてもデンプンを水分に変えるようです。卵から成虫になるのに2週間もかからないのではないでしょうか。だから、2ヶ月も小麦を野外に放置するとネズミ算式に増えるのだと思います。恐るべしコクゾウムシ。

小麦粒から出て逃げまどうコクゾウムシ   コクゾウムシと食べられ穴が空いた小麦粒
 

 私が子供の頃にも日光消毒をよくしました。筵(むしろ)を敷いて、その上に籾を置いてレーキで薄く広げるのです。それは秋の農家の光景でした。今はライスセンターができたため、個人で日光消毒することはありません。たくさん敷かれた筵とその上に広げられた籾の光景は、秋の風物詩だったと思います。その光景は懐かしい日本の原風景でした。

         筵(むしろ)を敷いて、その上で籾を日光消毒 2000.11.25 東京八王子市


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