10月から郷土館で真空管関連の歴史展を開催予定です。その準備として、真空管装置を持ち込んだり動作確認をしています。今回は、私が持ち込んだ真空管レシーバの動作確認をしました。30年以上倉庫にしまっていたオーディオ装置のため動作するか心配しました。電源を入れると、やっぱりでした。
持ち込んだ真空管式レシーバ 重い上蓋を外して真空管を観察
スピーカーを取り付けましたが、さっぱり音が出ません。とても古い装置ですので、やはりとは言えがっかりです。上蓋を外して、すべての真空管が点灯しているか調べました。すると、すべての真空管がほんのりと点灯していました。
裏蓋を外して、テスターで電圧をチェック
次に裏蓋を外してみました。そして、テスターでヒーター電圧やB電圧をざっとチェックしました。B電圧は200V以上あるため、誤って感電しないように注意しなければなりません。チェックの結果、特に異常と思われる電圧ではありませんでした。
ところで、音量を最大にしてもスピーカーからハム音が聞こえてきません。雑音さえ聞こえません。
横置にしてチェック 1MHzの電波を発信 レコードを回す
続いて、DIPメーターから1MHzの電波を発信してチューナの動作確認をしました。すると、スピーカーから音は聞こえないのですが、受信するらしくマジックアイがピクピク動きました。チューナは正常のようです。そこで、今度はPhono入力にプレーヤからのコードをつないでレコードを回してみました。すると、出力トランスからわずかに音が漏れて聞こえてくるのです。
接触不良のスピーカ側スイッチ ガリがひどい左右音量つまみ
出力回路は正常に増幅しているようです。そのため、どこかスイッチ類の接触が悪くないかガチャガチャ回しました。また、スピーカに接続する端子などもいろいろ変えてみました。すると、モノラルだと音が出ることが分かりました。位相反転スイッチの接続が特に悪く、時々無音状態になることが分かりました。
モノラルだけとは言え、とにかく音が出るようになって少し安心しました。レコードを回して曲を流してみました。次回は接触不良を直したり、ステレオで音が出るように修理しようと思います。
動作を確認したり接続不良チェック中の、真空管オーディオシステム
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真空管式レシーバー(FM/AMチューナ付きプリメインアンプ)の修理(1/x)
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