1ヶ月ぶりの少年少女発明クラブでした。9月までは、発明工夫展への出品物の工作や、チャレンジコンテストのための工作、そして夢絵画展です。それらが終わって、10月は新たな工作です。従来ならば、一度指導員が集まって10月の工作は何をするのか検討します。しかし、今年は発明工夫展がとても忙しく、検討する時間がありませんでした。そのため、去年と同じ工作をしました。
長い板をどう分ける? 45cmごとに線を引く 協力して切断線を引く
前日、工作に使う長い板を購入しました。最初から切ってある板ではなく長い板です。子供達にノコギリを使ってもらうためあえて長い板にしました。子供達は硬い板ではノコギリなどの工具を使いこなせません。そのため、少々高価でしたが桐の板にしました。ノコギリを切る感覚と釘を打つ感覚を、桐の板で養えればと思いました。
切断する線を引き終わると、ノコギリを使って自分の板を切り出す
各班に長い板を配布しました。最初に子供達がする作業は、板にノコギリで切る線を引くことです。ものさしや差し金を使って線を引きます。線を引き終わると、いよいよノコギリで自分が使う板を切り出します。ノコギリを使わないと、自分が工作に使う板を切り出せません。
絵を先に書こうか釘を打とうか どんな絵を書こうかな
大人には簡単なノコギリは、今の子供達にはなかなか難しいようです。昔は風呂焚き用などに使う木材をノコギリで切ることは子供の仕事の一つでした。私が子供の頃、五右衛門風呂の湯を毎日沸かすことが仕事でした。毎日のように山に行っては、その日燃やす枯れ木を探すのが日課でした。しかし、今の子供達にはノコギリを使う機会は無いようです。
先に釘を打ってから絵 うまく釘が打てるかな 先に絵を書いてから釘
自分が工作する板を切り出した後、いよいよ工作本番です。最初に釘を打ってから絵を書いても良いし、最初に絵を書いてから釘を打ってもかまいません。子供達に任せました。今年は先に絵を書いてから釘を打つ子が多いようです。桐の板は白いので、絵を書くには最適です。また桐は木質が柔らかいので、釘も容易に打ったり抜いたりできます。
絵を書いた後、金槌を使ってどんどん釘を打つ
長い一生、金槌やベンチなどは必ず使います。金槌を使って釘を打ち、ペンチを釘を抜く経験をたくさんして欲しいと思います。今の世の中、使い捨ての世の中になってしまいました。それでも、金槌、ノコギリ、ベンチ、ドライバーなどの工具を使えることは、エコで経済的な生活につながると思います。さらには、自分で考え工夫できる自立した生活につながると思います。
3年生には難しい釘打ち 工具をどんどん使う 絵の上にどんどん釘打ち
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田布施町 少年少女発明クラブ 10月の工作
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