西の寺子屋、去年は郷土館で石臼体験と亥の子体験をしました。今年は、藍染めを体験させることにしました。本格的な藍染めは無理ですが、藍の葉をそのまま使って染める生藍染めです。春に藍の種まきをして、苗を小学校の裏庭で育ててもらいました。その藍の葉を使って布を染めました。
藍の葉を千切る 葉と布をラップで包む 金槌で葉と布を叩く
最初、裏庭に出て子供達に好きな葉を選んでもらう予定でいました。しかし、あいにくの雨。事前に刈り取った藍を茎ごと部屋に持ち込みました。そして、好きな葉を選んでもらいました。小さい葉、大きな葉、虫食い跡がある葉など、その中から好きな葉を選ぶのです。
サランラップで挟んだ、葉と布をどんどん叩く
好きな葉を選ぶと、葉と布をサランラップで挟みました。サランラップで挟む理由は、藍の色が机などに転写しないためです。次に、金槌で葉の上からどんどん叩くのです。葉の繊維が崩れて葉の汁が布に浸みこむように叩きます。時々裏返しして、葉汁の布への浸透ぐあいを確かめながら叩きます。
羊の毛を伸ばすカード カードを使い毛を伸ばす 綿みたいになった羊の毛
葉の汁が均等に布に付くと、軽くサランラップを開いてアルカリ性の液を吹きかけます。そして、再びサランラップを閉じます。この状態で布が染色されるのを待ちます。染色させるまで時間がかかります。その間、子供達は藍染めに関わる三つの体験をしました。
一つは、羊から取った原毛を綿のようにふわふわにする体験です。カードと呼ばれるトゲトゲがついた櫛で漉きます。そして、羊の毛を綿のようにふわふわにするのです。
始めてのスピンドル よりを入れ少しずつ毛糸に ちょっと難しいかな
次に、藍染めをするための毛糸を紡ぐ体験です。スピンドルの呼ばれるコマのようにクルクル回る道具を使います。綿のようになった原毛を少しずつ糸状に伸ばしながら、よりを入れるのです。そして、スピンドルに巻き付けていきます。子供達には少々難しかったようです。
次に、絞り染めの体験です。染める前、布を糸で好きなように縛ります。ここで、びっくりしたことがありました。子供達は糸を縛れないのです。結んだり、きつく縛ることができないのです。今の子供は、紐を結ぶことを普段からしないのでしょう。チャックやボタンしか使わないからでしょうか。
今回は染めに関わるいろいろな体験をしました。貴重な体験になったでしょうか。
絞り染めの準備 絞った布を染める 染まった布をお披露目
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田布施町 西の寺子屋 藍染めを体験
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