長年使用されたアンプなので製造年月日が全く分かりません。唯一分かるのは、製造者がNECであること位のものです。このラジオ付きアンプを修理する前に、シャーシを綺麗にすることにしました。シャーシは砂埃のような汚れにまみれています。相当永く使われたのでしょう。湿らせた雑巾で丁寧に拭くことから始めました。
埃で汚れたラジオ付きアンプのシャーシ
最初に掃除のジャマになる真空管を外しました。すべての真空管をはずしてしまうと、戻すときに位置を忘れてしまいます。そのため、二本程度外しながら掃除しました。油汚れではないため、比較的に汚れが早く取れました。
真空管を数本外す プレートキャップを掃除 シャーシを掃除
ただし、トランスやIFTなどの部品の狭い場所は、うまく汚れが取れません。そんな時は、割りばしやマイナスドライバーなどを使って、こそげ取るようにして汚れを取りました。少しずつでもシャーシが綺麗になると嬉しいものです。
汚れが取れ、だんだん綺麗になるシャーシ
シャーシ以外のチューニングダイヤル板などの板も磨きました。人が一番触る音量やチューニングなどのつまみも綺麗にしました。つまみはひだがあるため、布をひだに沿うようにして汚れを取りました。つまみの裏側も汚れを取りました。
汚れたチューニングダイヤル板 綺麗になったチューニングダイヤル板
一番汚れが取りにくかった場所は、バリコンの周辺です。各種部品が入り組んでいるため、指が届きにくいのです。そんな時は割りばしの出番です。一時間位でしょうか、布やちり紙などを駆使して汚れを取りました。汚れが取れたシャーシは、新品のような輝きを取り戻しました。綺麗になると、修理のし甲斐があります。
輝きを取り戻したラジオ付きアンプのシャーシ
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古いNEC製 真空管式ラジオ付き小型アンプ(S-101M)の修理(3/x)
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