31日まで佐藤栄作元宰相映像展示をしましたが、1日からは山口県で発掘された遺跡を展示する「発掘された山口」展示会が始まりました。今は春休みで、どこかの高校の社会科で古墳についての宿題があるのでしょう。31日の午前中に高校生が一人、午後からは高校生を含む家族が古墳について見学に来ました。本来ならば1日からなのですが、1日スタートできるように展示済みでしたので、一日早く展示物を見学していただきました。
展示会受付コーナー 下津令遺跡の土器 下津令遺跡の説明
例年田布施の遺跡が展示されることが多いのですが、今年はありません。今回の目玉は防府市の下津令遺跡ではないかと思います。この遺跡コーナーに展示してある古代の釜の模型が目を引きます。今の時代、お米は炊飯にして食べています。しかし、古代においては蒸して食べるのが主流だったようです。
左下の土器は、お米を蒸して食べる釜(レプリカ)
その他で目を引くのは、子供を弔ったであろう堂道遺跡(山口市)の甕棺です。九州では大人が入るほど大きな壺が棺として使われているようですが、展示してある甕棺は小さいので子供用ではないかとのことです。その他、殿久遺跡(美祢市)や秋根土塁跡の遺跡も見ものです。後者は幕末の史跡で、長府藩を守るために元治元年に作られた防衛施設の遺跡とのこと。元治元年は、蛤御門の変,池田屋事件,四国艦隊事件などあり、長州藩が存亡の危機にあった年です。
子供用の甕棺土器 堂道遺跡 秋根土塁関連跡遺跡
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田布施町郷土館 今月から「発掘された山口」展示会
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