9日、平生武道館で第13回ひらお邦楽朋の会の発表会がありました。去年は確か仕事が重なったため見に来れませんでした。来たのは第11回ひらお邦楽朋の会の発表会以来です。その時は、たまたま帰国していた娘と見に来ました。私はジャズなどを演奏したことがありますが、邦楽には全く縁がなく今まで過ごしてきました。若い頃には気が付かなかった邦楽や日本舞踊もなかなかいいものです。
藤光会の皆さんよる舞踏「清盛残照」
ところで、開演は13:00だったのですが、郷土館に観光バスで来られた方々に、岸佐藤元宰相や幕末期の田布施などについて説明をしていました。その説明が終わってすぐ、発表会がある平生町武道館に急ぎました。しかし、数分ほど開演に遅れてしまいました。開演の挨拶中に着きました。前の方にたまたま空いている席がありました。これ幸いにと、その空いた席に座りました。
富士太鼓 縁舞台 熊野
屋島 あばれ太鼓 三井寺
今回の発表会は、日本舞踊を中心とする藤光会の方々と、謡曲や仕舞を中心とする観謡同好会の方々による合同発表会でしょうか。日本舞踊、謡曲、仕舞が交互に出てきました。私の叔父は平生町で詩吟の先生をしていましたが、詩吟でも発表会のようなものがあるのでしょうか。私は古典芸能をまったく知らないので詩吟との違いが分かりません。
百万 長良川艶歌 山姥
さて、開演の挨拶が終わると次々に演目が始まりました。ざっと順番に、鞍馬天狗,清盛残照,富士太鼓,縁舞台,熊野,屋島,あばれ太鼓,三井寺と続きました。そして、百万,長良川艶歌,山姥,高砂の舞,隅田川,車屋さんと続きました。
高砂の舞 隅田川 車屋さん
今回の発表会では特に、知り合いが出る演目をじっくりと鑑賞しました。ふだんウォーキングなどで談笑する時とは違う一面を見させていただきました。ありがとうございました。
班女 柳の舞
船弁慶 桜川 竹
不思議に思うのですが、私が子供の頃は日本的なものが苦手でした。日本舞踊や獅子舞、お寺や神社、味噌汁や干物、和服や下駄などです。逆に、ロックやジャズ、博物館やアミューズメント施設、肉やスープなどが好きでした。ところが、年を重ねるにつれて日本的なものに引かれるようになりました。海外に行って初めて、日本の良さを知るようなものでしょうか。
松風 末広がり
そのためか最近、郷土館にある古い織機を修理して子供達に簡単な織物を体験させたり、藍染めを体験させたりしています。また去年に続いて、羊の毛や綿を作って糸を紡ごうと思っています。この4月は田布施産の陶土を使って焼物をしようと思っています。何の儲けにもなりませんが、いにしえの生活や物に触れるのは心地良ものです。また、昔ながらの農作業も心身の健康に良い気がしています。
最後の演目、藤光会の方々による「津軽はないちもんめ」