朝起きると、すぐに長崎駅に行きました。そして、電車に乗って新幹線が止まる新鳥栖駅に行きました。2日前は熊本からフェリーに乗って長崎に行きましたが、今回はすべて電車で熊本に行きました。フェリーよりも電車の方が早いです。新鳥栖駅から新幹線に乗ると、寝る暇もなく熊本駅に着きました。熊本駅で熊本ラーメンを食べました。人気なのか開店前から行列になっていました。
長崎駅で電車に乗車 新鳥栖駅で新幹線へ乗り換え 美味しかった熊本ラーメン
美味しい熊本ラーメンを食べると、熊本市街を散策しました。ちょいと体を休めたいので喫茶店に入りました。シックで意気な喫茶店でした。椅子や机は木を彫りぬいて作ったようです。私はアイスコーヒーを頼みました。たくさんのボタンを縫ってできた面白いコースターでした。しばらく休むと、再び熊本市街を歩きました。熊本市街も史跡が多いようです。古い建物や、熊本第一高女跡に楠の大木が並木として林立していました。
シックで意気な喫茶店 ボタンでできたコースター 第一高女跡の楠の大木並木
熊本市街を抜けると、前から行きたいと思っていた夏目漱石の旧宅跡に行きました。私が中学か高校生の頃でしょうか、夏目漱石の小説「吾輩は猫である」が大好きでした。普通の小説はお堅い話ばかりで好きにはなれませんでした。しかし、さっと読めるこの小説を何度も読みかえしたものです。その猫が住んでいた夏目漱石の旧宅跡に行きました。
熊本城裏手にある夏目漱石の旧宅跡
残念なことに、先日の熊本地震で夏目漱石の旧宅跡が傷んだようです。門が閉じられて中には入れませんでした。また、近くには幕末に活躍した横井小楠碑があるのですが、この頃になるとザーザー降りの大雨となりました。そのため、やむなく碑を見ることなく退散するとにしました。とても残念でした。横井小楠は生まれた熊本藩では評価されなかったようです。しかし、他藩の例えば松平春嶽などには評価されたようで何度も招聘されました。吉田松陰とも会っています。夏目漱石の旧宅跡と泊まるホテルの間に熊本城があります。雨の中、熊本城を通ってホテルに戻ることにしました。
夏目漱石の旧宅跡の次に熊本城に立ち寄る
テレビなどで知られているように熊本地震の影響は如実に熊本城にも影を落としていました。熊本城に入って一番目につくのは壊れた石垣の数々です。昔から地震などで石垣が壊れ続けたようで、直すためにいったん石垣から外した巨大な石が城内に並べられていました。その巨大な石にはそれぞれ赤い色で番号が振られていました。しかし、直そうとした矢先の今回の地震です。直すには何十年もかかるように思いました。
石垣から転げ落ちたたくさんの巨石 石垣の上にやっと建つ櫓
熊本城は熊本県の言わば代名詞です。今回の地震にめげず再建されると思います。いつか再建された見事な天守閣に登ってみたいと思っています。面白いのは、石垣がどんなに崩れても建物だけは倒れていないのです。石垣が崩れても人が住む建物だけは残るような設計になっています。つまり、400年も昔にすでに耐震設計がされていたことが分かります。
長崎から熊本への移動ルート
散策した熊本市街のルート、途中大雨に出会う
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40年ぶり、九州 熊本と長崎を旅行(8/9)
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