和綿畑では次々に実がはじけています。そのため、毎日のように綿畑を見回っています。それほど広くない畑ですが、毎日7~8個のはじけた綿の実を収穫しています。実がはじける一方で、花も次々に咲いているのです。いったい、いつになったら収穫が終わるのか分かりません。なお、一度雨に濡れてしまうと、綿はふわふわにならないようです。
手に持った1粒の実からはじけた綿 1粒の実から取り出した種入り綿
さて、収穫した和綿の種を取ることにしました。郷土館に保管してある種繰り器4台のうちの1台と、私が持っている古い押し麦器を使ってみることにしました。まず種繰り器を使ってみました。相当に古い器械ですので使えるかどうか心配でした。ローラーの間に隙間がありましたので叩いて狭めました。
種繰り器と押し麦器 ローラーの間に隙間 叩いて隙間を直す
古い種繰り器は、まだまだ現役として使えることが分かりました。いろいろ試してみて分かったことがありました。綿をカラカラに乾かしておかないと、種が柔らかくてローラーに潰されて通り抜けてしまうことです。また、未熟な種も、同様に潰れてローラーの間を通り抜けてしまうのです。種が潰れてしまうと、綿と種を選別できません。
綿繰り器のローラーに、種入りの綿を挟み込む
乾いた種入り綿をローラーに挟んでハンドルを回すと綿がローラーに挟み込まれます。すると、硬い種は取り残され綿だけがローラーの反対側に出てきます。種から綿が外れる時、わずかにサワサワと音が出ます。次から次へと種入り綿を挟み込むと、面白いように種と綿が分離します。
種だけローラー前に残る 綿だけローラーを通過 次々に綿を通す
今回はお試しで数粒の種繰りをしてみました。昔の人の知恵は素晴らしいものです。ところで、私は似たような器械を持っています。それは押し麦器です。同じように手回しでローラーを回す器械です。この器械が綿繰り器として使えないか試してみようと思います。
綿の種繰り器を使って分離した種と綿
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収穫した和綿の種を取り、糸を紡いでみる(1/2)
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