熊野古道の三軒茶屋跡から少し歩いた森の脇道にある展望台から、熊野本宮大社の大鳥居が小さく見えました。その後、深い森の下り道をどんどん歩いていくと団地の屋根が見えてきました。山道を下っていると、下の方から子供達の元気な声がしてきました。その声に吸い寄せられるように下っていくと、遊んでいる子供達の姿と石の階段が見えました。その階段を降りると、団地横の舗装道路に出ました。
熊野本宮大社拝殿、地味な色合いですが威厳があるお社
その舗装道路をどんどん歩いていると、熊野本宮大社の小さな鳥居が見えてきました。その鳥居をくぐってしばらく歩くと熊野本宮大社に到着です。熊野本宮大社はもともと熊野川の中州に建っていたそうです。しかし、明治22年の水害で流されてしまったとのこと。能舞台などがあり、今の8倍の規模を誇ってそうです。神社を中心とした大きな町があったようです。当時の絵図を見ることができます。
もうすぐ熊野本宮大社 熊野本宮大社山側の鳥居
信じがたい事ですが熊野本宮大社は創建2050年とのことです。本当であれば弥生時代に創建されたことになります。さて、熊野本宮大社は八咫烏と関係があり、言わばサッカーの聖地だそうです。確かに、境内に黒い八咫烏ポストや八咫烏の旗などがありました。ワールトカップ出場前、選手達はここを訪れて優勝祈願をするとか。
熊野本宮大社手前のお社 お札などの販売所 参道の石段を下りる
熊野本宮大社を訪れると、熊野三山をすべて訪れたことになります。熊野三山とは、熊野速玉大社、熊野那智大社、そして今回訪れた熊野本宮大社です。熊野本宮大社の石段の参道を降りて、駐車場に向かいました。午後5時を過ぎていたため、駐車場は閉鎖されていました。仕方なく、閉鎖のロープを持ち上げて車を通しました。駐車場を出ると一路、宿泊する十津川村に向かいました。
川傍の旅館に到着 美味しい和食 お酒をたしなみ楽しい夕げ
十津川村に着くと、川傍の旅館に入りました。私は少し離れた一室をあてがわれました。その後、美味しい和食に舌鼓をうち、美味しいお酒も入り、歩いた熊野古道を思い出しながら皆さんと楽しい時を過ごしました。その後、ゆったりと露店風呂に入りました。湯船に体を横たえてしばし星空を眺めました。空に広がる星々と川の流れる音に癒されました。その夜はぐっすりと熟睡することができました。
熊野本宮大社から十津川村の旅館までのコース