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Channel: 東京里山農業日誌
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木の実(ムクノキ,マテバシイ)の種まき、ハゼとミツバアケビの採種ほか

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 木の実の種まきをしました。種をまいたのはムクノキとマテバシイです。ムクノキは野生のの果樹の一種です。実の大きさはブルーベリー位です。甘いためか実が生る秋になると鳥が食べるためにやってきます。食料が少なった大昔には人も食べたかも知れませんが、種子がやや大きいので今では人はあまり食べないようです。光市にあるムクノキの大木の下に行って実を取ってきました。この実をとりあえず、植木鉢に埋めました。うまくいけば春に芽が出るのではないかと思います。

    薄甘く鳥が大好きなムクノキの実      実を数粒ほど植木鉢に埋める
 

 そのまま生食できるどんぐりのうち一番実が大きいマテバシイは、橋を渡って大島まで採種しに行きました。道端にごろごろと落ちていた実を何粒か拾って来ました。このどんぐりも、植木鉢に埋めました。どんぐりは実を半分ほど土に埋めます。早ければ晩秋に芽が出てきます。ムクノキと同様に芽を育てて数年後には山か畑の隅に植えようと思っています。

            大きめの植木鉢に並べたマテバシイ、少し土を被せる


 ムクノキ,マテバシイの他に、食べられませんがハゼの実とミツバアケビの実を採取しました。田布施町ではハゼの大木が記念樹になっていますが、我家の山にはやや小ぶりのハゼの木が数本あります。その中に、実が生る雌の木がありました。高い位置に実が生るので、高枝バサミで実を採取しました。ハゼの実は江戸時代、この地方では和ろうそくにしました。田布施町では、その和ろうそくにちなんで「ろうそく祭り」を毎年開催しています。

                    我家の山に生えていたハゼからとった実


 ハゼの実のどの部分がろうそくになるのかと思い、実を手でつぶして見ました。すると、中から茶色いセルロイド風の半透明の粒が出てきました。おそらく、この半透明な粒を蒸してろうそく成分を抽出するのではないかと思います。
 我家の山を歩いていると、木の上に不思議な実がぶら下がっていました。実の形はアケビそっくりです。しかし、アケビのように柔らかくなく口も開いていません。いろいろ調べると、アケビと近い種類のミツバアケビ(野生アケビ)のようです。

   実をつぶすと茶色の半透明な粒が      アケビに似たミツバアケビの実
 

 アケビの実を採取して中の白いクリーム状のものを食べてみたことがあります。とても甘いクリームのようでした。ミツバアケビはどうかなと思って中を切り開いてみました。しかし、クリームのような白いものはありませんでした。アケビは中のクリームも皮も食べることができますが、ミツバアケビはとても食用にできません。しかし、アケビと同様にツルをカゴなどに編めるのではないかと思います。ツルをたくさん採取してカゴでも作ってみようかと思います。なお、ほかにアケビがないかどうか山を歩いて調べていると、葉が五つのアケビがありました。ゴヨウアケビと呼ぶようです。

             ミツバアケビの実を切り開くと、種子がたくさん詰まっている


 他に、クスノキの実は麻郷奥で採取しました。クスノキは、独特の良い臭い(樟脳)が漂っていました。大木に似合わず、とても小さな実です。やはり、植木鉢に種をまきました。私が種をまいたクスノキが大木になるのは孫やひ孫の世代になるでしょう。私はその大木を見ることはできないでしょうが。

                                    クスノキの実を植木鉢に種まき


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