先日稲刈りして干していた陸稲(うるち)と陸稲(もち)を脱穀しました。稲の脱穀は去年の11月以来のことです。去年までは東京で稲刈り脱穀などをしてきましたが、今回は山口県に帰って初めての脱穀です。そして、これまでは全て田んぼで作る水稲でしたが、今回は畑で作るお米である陸稲です。
脱穀機を家の前に置く 石油発動機を始動
脱穀するために脱穀機を牛舎から家の前の畑に持ってきました。そして、その脱穀機を動かす石油発動機も畑に持ってきました。この発動機は相当古い50年位前の代物です。熱いお湯を発動機のホッパーに注ぎ込みました。こうすると、エンジンがかかりやすくなります。フライホイールを勢いよく回しながら燃料噴射管からのツンツンする噴射音が聞こえてくると、すぐにデコンプレバーを離します。すると一発でエンジンがかかりました。
乾かした陸稲を手に取る 脱穀機に陸稲束を入れて脱穀
エンジンがかかると、脱穀機と発動機を平ベルトでつなぎます。すると脱穀機の脱穀ドラムが勢いよく回転し始めます。脱穀の開始です。乾かした陸稲束を回転ドラムに当てるようにしながら脱穀します。秋空に発動機の音や脱穀機で脱穀する音が響くと、収穫の秋を実感する気分になります。
陸稲の脱穀開始、最初にもち種を脱穀し、次にうるち種を脱穀
田んぼで作っていた水稲はとても収穫が多く、少ない面積でも100Kg程度は楽に収穫できました。しかし、今年初めて作る陸稲の収穫は少ないものでした。もち種とうるち種がそれぞれ10Kg程度しか収穫できませんでした。がっかりですが、数日間は食べることができる量です。陸稲は作ることが難しいことが分かったこと自体が今年の一番の収穫でした。
残り数束の脱穀待ち陸稲束 脱穀中にたまるワラゴミを排出
一時間もしないうちにあっけなく脱穀が終わりました。これら脱穀した陸稲のうち、来年用にそれぞれ3Kgずつ種籾として来年まで保存することにしました。残りの籾は、後日籾摺りして精米するつもりです。陸稲は一度食べたことがありますが、水稲の旧品種「日本晴れ」に似た味でした。「コシヒカリ」と比べてお世辞にも美味しいお米ではありません。冷えるとさらにぼそぼそします。でも、自分で作ったお米ですのできっと美味しいはずです。
来年種まきするため保存する陸稲の種籾(もち種,うるち種)、それぞれ約3Kg
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陸稲(うるち,もち)の脱穀作業
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