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Channel: 東京里山農業日誌
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古い東芝製カーラジオAR-109(日野コンテッサ搭載)の修理(7/x)

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 今回から電子回路の故障個所を探索することにしました。特に、ラジオ放送を受信するにもかかわず、とにかく音が小さすぎる故障原因を探すことにしました。これまでの修理経験から、音が小さい原因のほとんどが電解コンデンサの容量抜けであることが分かっています。そのため、容量抜けした電解コンデンサを探しました。

           音量を大きくしてラジオ放送を聞く


 低周波増幅の故障を探す時、私は初段から後段へと順番に探索します。音量故障の原因が、経験的にほぼ電解コンデンサの容量抜けと推定できます。そのため、正常な電解コンデンサを初段増幅部から順番に充てていきます。そして、その音量の変化を耳で聞きとります。変化があれば故障個所である可能性が高いのです。そのように調査した結果、初段増幅部は問題がなく最後段の電解コンデンサが容量抜けしていることが分かりました。

  低周波増幅初段部    低周波最後段増幅部  〇:故障した電解コンデンサ
  

 故障した電解コンデンサの容量値は470μFです。それが0になっていると思われます。そこで、容量が470μFの正常な電解コンデンサを仮取り付けしてみました。すると、大きな音が出るようになりました。これで故障個所が確定しました。ただ、音が大きなったものの音量を最大値にすると音が壊れます。その様子をオシロスコープで確認しました。これは最後段のPP出力の歪が原因です。

  音量が小さい場合     歪んだ大音量の音     音声をチェック
  

 容量抜けした電解コンデンサは、この田舎では手に入りません。10月末に東京に行くので、その時に秋葉原で購入しようと思います。音の歪対策は、その後とすることにしました。正常な電解コンデンサを購入するまでは、これ以上修理できません。そのため今回はラジオ放送が正常に受信するかどうかだけ確認しました。その結果、正常にチューニングしたりプリセットできることが分かり問題ないことが分かりました。

 仮付け電解コンデンサの半田付け   仮付け電解コンデンサを付けると音量正常に
 


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