雨で農作業ができないため、久しぶりにクラシックカー(日野コンテッサ)の修理をしました。修理と言っても、車のボディーではなく、その車に搭載されているカーラジオです。トラクターの足回り修理や耕耘機のキャブレター修理などをすることがありますが、基本的にメカニカルな修理は得意ではありません。ラジオなどの電子回路の修理の方が好きです。依頼されて修理しているカーラジオ、今回は10月末に東京秋葉原で購入したコンデンサと交換する修理をしました。
修理中の日野コンテッサ搭載カーラジオ
秋葉原で購入したのは、SP用と電源平滑用の電解コンデンサ3個です。容量は共に470μFです。ただ、電解コンデンサは、コンデンサの中で一番壊れやすく容量抜け故障が多いです。そのため、耐圧50Vの物を購入しました。故障したコンデンサと取り換えるため、同じように三つを束にしました。そして、電源平滑用の2個は両端を繋ぎました。
購入したコンデンサ 三つを束ねる 平滑用は両端を繋ぐ
新しいコンデンサと交換する準備が整うと、故障したコンデンサをカーラジオの筐体から取り外しました。そして、故障したコンデンサに繋がれていたコードを外しました。次に、外したコードを新しいコンデンサに繋ぎました。続いて、コードが繋がれた新しいコンデンサをカーラジオの筐体にネジで固定しました。これでコンデンサの交換が終わりました。
取り外した故障したコンデンサ 故障コンデンサと新品コンデンサを交換
最後にコンデンサを交換した効果を確かめました。以前は音が小さくSPからの音が聞こえませんでした。ところが、交換後は大きな音でラジオ放送を聞くことができるようになりました。修理は成功です。このままでも実用に耐えますが、難を言えば音質がよくありません。PP出力段を調査する必要があります。調査の結果、故障箇所が見つかるかも知れません。次回、音質に関わるPP出力段回路などの調査しようと思います。
ラジオ放送を聞いて受信状態をチェック
↧
古い東芝製カーラジオAR-109(日野コンテッサ搭載)の修理(8/x)
↧