久留米市での一番の収獲は、個人的には史跡巡りではなく櫨蝋(ハゼロウ)でした。最初と最後に訪れた久留米つばき園には、櫨蝋が久留米の伝統工芸品として展示されていました。江戸時代に盛んに生産された櫨蝋の木(品種:松山櫨)を探し出して復活したそうです。驚いたことに、その松山櫨を接ぎ木して増やした200本を並木にした道まであるのです。さらに、櫨を使った染物も展示されていました。田布施町でも櫨蝋が復活再現されていますが、増やしたり染物(黄色や橙色)にしていません。なお、田布施町は江戸時代の抽出方法を復活させていますが、久留米市では近代的な方法で蝋を抽出しているようです。
久留米市の伝統工芸、櫨蝋や櫨染めなど
話は元に戻って、須佐能袁神社の拝殿でお賽銭を入れて拝みました。私は、月並みですが健康と家族の安寧です。須佐能袁神社拝殿などをぐるりと回って見学後、草野発心堂に向かいました。久留米市でその昔に使われた古い道具などが、ここに集められて所狭しと展示されていました。中には用途が分からないものがいくつかありました。
須佐能袁神社の拝殿 拝殿で健康・安寧のお祈り 古道具など草野発心堂
続いて、草野歴史資料館に向かいました。到着すると、田布施町から我々が来るとのことで館長さんが待っていました。その方は、田布施町にある石城山に来たことがあるそうです。8年ほど前に開催された第一回神籠石サミットに参加されたのではないでしょうか。その方は、神籠石神域説のようで、草野歴史資料館に展示されている絵図に神籠石が神域として描かれていました。もう少し時間があれば、興味深くお話を聞けたと思います。
草野歴史資料館に到着 館長の説明を受ける 食事処なかのに到着
草野歴史資料館には巨大な絵図が何枚も展示されていましたが、古墳から発掘された遺品なども展示されていました。残念ながら時間切れとなりました。名残惜しいのですが、観光ガイドボランティアの方々に先導されて食事処なかのに向かいました。観光ガイドボランティアの方々も、スケジュール内に史跡巡りを納めるのに苦労しているようでした。我々のためにご苦労様でした。
久留米の伝統料理を含む和食 みんなで和気あいあいに料理を堪能
食事処なかのでは、伝統的な久留米料理を含んだ美味しい和食を食べることができました。史跡巡りが主目的ではありましたが、やはり美味しい郷土料理を食べることも楽しみの一つです。美味しい料理を食べると、心が和み体の疲れも取れます。楽しい食事が終わると、久留米つばき園に戻りました。そこで思いがけなく、久留米の伝統工芸の一つである櫨蝋の展示を見ることができました。櫨蝋を見学後、次の史跡である大宰府天満宮に向かいました。
福岡県久留米耳納北麓周辺の史跡巡りコース
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北九州域 史跡&観光地巡りウォーキング(9/x)
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