結婚式が終わった午後、親戚たちは様々な遊びのツアーに出掛けて行きました。私はグアムに来る直前に熱が出たため、それらのツアーを楽しむ計画を立てるどころではありませんでした。式後どこに行こうかなと考えていました。そんな中、歴史好きな私のため息子が、とある博物館(Pacific War Museum)に連れて行ってくれました。日本軍とアメリカ軍が激しく戦った資料を展示した博物館です。
日本軍とアメリカ軍が戦った資料を展示するPacific War Museum
博物館の場所は、グアムの中心地から外れておりバス路線からも外れていました。そのため、タクシーに乗って行きました。帰りの交通も不安なので、決めた時間に同じタクシーに迎えにきてもらうことにしました。グアムでは全島で戦いが行われましたので、遺跡はあちこちにあります。今回は日本軍が作った塹壕や洞穴へ行く時間がありませんでした。この博物館だけしか行くことができませんでした。次回グアムに来ることがあれば、日本軍の塹壕などの遺跡を見ようと思います。
送り迎えのタクシー 日本の戦闘機エンジン 日本の戦闘機尾翼
博物館に入館して一番感じたのは、アメリカ軍の機械化部隊のすごさです。機関銃や刀中心の日本軍はとても歯が立たなかったことは明白です。アメリカ軍の兵員輸送車,装甲車,食事製造装置,ジープ,トラックなどがたくさん陳列されていました。道を作るにしても日本軍はツルハシですが、アメリカ軍はブルドーザーなどを使います。日本軍も精一杯戦ったのでしょうが、戦いは兵站や機械化が勝負です。残念ながら一方的な戦いになったのではないでしょうか。
日本軍の展示コーナー アメリカ軍の展示コーナー
先の戦争や最近の会社などの不祥事事例をみて思います。日本人一人一人は本当に優秀です。しかし、トップに立つ人のマネージメントが今も昔も劣っているのではないかと思います。日本人は今も、年功序列,男性優位,身内優待,御恩奉公,義理人情などを優先してしまいがちで、論理的思考や規範実践がおろそかになりがちなのだと思います。グローバルな今の時代、古い美徳は不要です。今までのような生き方や文化を続けていては、これからの日本はもたないのではいかと心配になります。
朽ちた大砲数門 アメリカ軍のトラック アメリカ軍の装甲車